私の経験上、セブは地震が少ない島だと言えますが、日本のようなしっかりした建築物ではありませんし、災害からの復旧も遅いので一度被害が出ると大変です。
こちらでは、フィリピン・セブ島での地震情報や体験談をまとめています。
セブ島の地震情報
こちらでは、フィリピンで起こった地震について定期的に更新していきます。
・2019年4月23日にレイテ島、タクロバンから70 kmで起きたM6.4の地震はセブに影響していません。
・2019年4月22日にパンパンガ周辺を中心にマニラから90kmで起きた地震はセブには影響していません。
セブでの地震体験談 2012年
私が、セブで初めて地震を体験したのが2012年2月6日にセブに近いネグロス島で起きた地震です。
と言っても、私はちょうどこの日に日本からセブに移動しており、空港に到着したら街がパニック状態から落ち着きを取り戻したところという感じでした。
こちらは2012年2月6日の地震発生時の映像です。
この中で、消防車が「TUNAMI」と津波発生の危険があると警報を出して周ったために、とにかく高い場所に上がろうとする人達でパニックになっていたようです。
私が到着した時も空港には、セブから出ようとそれなりの人が詰めかけていましたが、そのまま普通にタクシーで街にでたところ特にセブ市内に被害は見受けられませんでしたね。
それほど大きな地震では無かったので、はっきりと覚えていませんが、数日後に震度2~3程度の余震が何度かあり「セブも地震が多いの?」と先生に聞いたところ「今までは無かった。アナタが連れてきた。」と言われてしまいました。
セブ島での地震体験談 2013年
私が2回目に、セブ島で体験した地震は2013年10月15日(火)に、セブ島からすぐ南にあるボホール島を中心に起きたM7.2の地震です。
私がセブを中心に滞在していて、セブ市内にも被害をだした大きな地震はこの一回のみですね。
私は平屋の1軒屋を使ったシェアハウスタイプの学校にいましたが、ちょうど朝8時頃で学校が始まったところで地震が起きました。
体感では震度4ほどの揺れでしたので「お?結構揺れてるな」と思いつつ、周辺にいた生徒さんの様子を伺っていましたが、先生達は大慌てで机の下に潜って恐慌状態です。
その場に居た生徒さん達は不安ながら大丈夫な様子だったのですが、その姿を見て笑ってしまう人と、慌てて外に飛び出す人と半々でした。
しかし、先生達からするとセブで生まれて20年から25年の人生で一番大きな地震だったので泣き崩れる人先生や、家族が心配なのでとにかく今すぐ家に帰りたいという先生など地震が終わった後も大混乱です。
私は「心配なのは分かるけど、外も混乱してるだろうから、情報が集まるまで動かない方が良い」となだめるのにかなり大変だったことをよく覚えています。
私が居たのは平屋だったので大したことはありませんでしたが、後から聞いた話では数階建てのビルなどに入っている学校などでは余震が続く内に「倒壊すると危ない」と思って急遽帰国する生徒さん達も居たようですね。
地震の後は断水と停電が起きましたが、数時間後には水道が回復し、午後過ぎには電気も回復しました。
ただ、場所によっては1日~2日ライフラインが復旧しない場所もあったようですね。
こちらは地震の際の映像ですが、たくさんの車が渋滞している部分はセブ市内の様子です。
この動画の中でも歩道橋のに上がっているたくさんの人が映っていますが、この時もセブ市内では「津波が来る」と行政が放送したので、誰もが高台に逃げようとして大パニックになっていました。
ただ、セブはネグロス島とボホール島に近距離ですっぽりと囲まれているので、大きな津波はまず発生しないと言われています。
こういったあやふやな情報を根拠なしに流してしまうのはさすがにフィリピンといった所ですね。
フィリピンでは震度4程度でも倒壊する可能性が高い
地震の後に、よく見ると家の内壁には今まで見たことがない亀裂が増えていたり、近所の家では天井のパネルが落ちたりしていたりしましたので、体感で震度4程度でもフィリピンでは倒壊する可能性があることを実感しました。
特にビルのような建物は見た目が綺麗でも、中身は耐震構造なんてありません。
20階~30階の高層ビルでもその多くが日本では売り物にならないレベルの脆いブロックを積んで、上塗りして綺麗に見せかけている建物ばかりです。
日本人はある程度地震に慣れているので、これくらいなら大丈夫だろうと思ってしまいがちですが、様子見せずにとにかく早く退避行動を行った方が良いですね。
学校によっては、年に1回避難訓練をすることもありますが、毎月する訳ではありませんので、学校に入ったら避難経路はしっかりと確認しておくことをお勧めします。
いつどこに地震が発生するかは分かりませんので、万が一現地で被害に合った際は逃げることを恥ずかしいと思わずに慌てずに建物からは退避して下さい。