フィリピン留学の使い方

フィリピン留学とオーストラリア留学を比較【英会話力が分かれ目】

フィリピン留学とオーストラリア留学を比較【英会話力が分かれ目】

 

フィリピン留学とオーストラリア留学って現実的に言ってどう違うんですか?

 

短期での留学先として一番人気のフィリピンですが、オーストラリアも留学先として人気がありますし、実際に検討される方が多いですね。

オーストラリアはネイティブ圏なのでもちろん先生はネイティブですし、世界各国から多国籍な留学生から人気があります。

結論から正直に言えば、英会話力が中級者以上の人であればオーストラリア留学などのネイティブ圏に行く価値がありますし、英会話が出来ない人はフィリピン留学がおすすめです。

日本人の場合は、ほぼほぼ初心者の人ばかりなので、どこからどう比べてもフィリピン留学の方がはるかにメリットが多いですが、キラキラ感のあるオーストラリアも捨てがたい気持ちはよく分かります。

そこで、今回はフィリピン留学とオーストラリア留学の違いを比較してみましょう。

 

フィリピン留学とオーストラリア留学を比較

 

フィリピン留学とオーストラリア留学の違いを考えてみると、下記のようなことがあるでしょう。

フィリピン留学 オーストラリア留学
12週間の留学費用
(学校・滞在・食費・渡航費用・VISAなど含む)
60万~100万 100万~150万
授業の形態 マンツーマンが主体 グループクラス
滞在場所 学校の寮またはホテル
(学校と寮が一体)
シェアハウスやホームステイ
(通学が必要)
授業時間 平均6レッスン~8レッスン 午前中または午後のみ
先生 95%以上フィリピン人 ネイティブ
国籍比率 学校によるが主に日本人と韓国人 主にアジア人で上位クラスには欧州系
授業内容のカスタマイズ 個別で融通がきく 個別対応はできない
生活環境 雑多な発展途上国 綺麗で安全
物価(最低時給) 48ペソ(約100円)
1ペソ=2.1円
23.66ドル(約1,762円)
1豪ドル=74.5円
日本からの時間 直行便で約5時間 直行便で約10時間

費用はあくまでざっとした計算ですが、贅沢なフィリピン留学と格安のオーストラリア留学では費用にほぼ差はありません。

フィリピン留学とオーストラリア留学の内容の違いをどう受け止めるかというだけの違いですね。

 

まっきー
まっきー
最低時給の違いは本当にひどいですが、そのために私達が格安留学できている恩恵を受けていることを忘れずにフィリピン人と付き合いたいですね。

 

語学学校の先生の違い

 

フィリピン留学では基本的に先生はフィリピン人です。

中にはネイティブもいる学校がありますが、99%はフィリピン人の先生と言って良いでしょう。

当たり前ですが、オーストラリアにある学校は全てネイティブ講師です。

授業が良いかどうかは授業内容と教え方なので、単純にネイティブの先生だから良いとは言いませんが、純粋な英語力では当然ネイティブの先生の方が高いですね。

フィリピン人の先生とネイティブの先生が文法力に差があるといえばもちろんありますが、ネイティブでも適当な先生の場合はフィリピン人講師より落ちる場合もあります。

ただ、ネイティブの場合は文法を無視しても「自然に伝わるか伝わらないか」の判断ができるので文法があやふやでも信用性が高くなります。

日本人が良く気にする英語の訛りも「フィリピン訛り」ではなく「オージー訛り」になるので、ネイティブだからと気にしない人も多いですね。

 

語学学校の授業スタイルの違い

明確な違いは、フィリピン留学はマンツーマンが主体でオーストラリア留学はグループクラスが主体です。

フィリピンの場合は1日6レッスンあれば全てマンツーマンか、4コマがマンツーマンで2コマがグループというパターンが一般的です。

選ぶコースによりますがフィリピンであれば、平日5日間で30時間から40時間の授業時間を確保できます。

フィリピンの場合は4週間であれば120時間~160時間のマンツーマンレッスンが受講できますね。

オーストラリアの場合は午前中か午後のみの授業が多く、どの学校でも大金を払わない限りは全てグループクラスのみで授業が行われます。

中には週に5時間ほどマンツーマンレッスンを選べる学校もありますが、費用的には日本でネイティブから授業を受けるよりも高くなりますね。

フィリピンの場合はグループクラスと言っても4人から8人の少人数制がほとんどですが、オーストラリアでは少くて8人、普通は12人から15人のグループが多く、20人のグループも少くありません。

4週間で120時間~160時間のマンツーマンが受けられるフィリピン留学
4週間で80時間のグループクラスが受けられるオーストラリア留学

冷静に考えればどちらがよりしっかりと学習できるか一目瞭然ですよね。

 

語学学校の授業内容の違い

 

学習内容に関してフィリピンは個別の対応をしてくれる学校が多いですが、オーストラリアの場合はグループですので個別対応はできません。

さらに、オーストラリアではネイティブスタイルの授業が受けられるので、それがメリットであると取り上げられていることがあります。

しかし、これから英語が話せるようになりたい初心者が欧米に留学して失敗したという話は山程ある話ですので、ハッキリ言って英語が話せない人にはメリットとは言えません。

特にグループクラスの場合は、積極的に話しに割って入っていけない日本人には向いていません。

簡単な話ですが、英語が話せないから留学しているのに、話せない人が他人の会話に割って入れる訳がありませんよね。

 

まっきー
まっきー
フィリピン留学でもグループクラスでは人の話に割って入っていく練習などを行う授業がありますが、それは英語が話せるから練習になるのであって、話せない人は勇気を出して割って入っても話せないので無意味です。

 

留学生の国籍や年齢層の違い

フィリピンでは日本資本の学校であれば100%日本人の学校も多いですし、多国籍な学校でも日本人、韓国人、台湾人がほどんどでその他の国の生徒がチラホラいる程度が現状です。

オーストラリアでは、ドイツ、スペイン、ウクライナ、イラク、リビア、イエメン、サウジアラビア、カザフスタン、日本、ロシア、タイ、韓国などバラエティ豊かな留学生がいますね。

しかし、初級者レベルの人がオーストラリアに行けば、同じくレベルの低いアジア人ばかりが同じクラスになるので、どこの学校でもクラスメートはアジア人が基本です。

 

まっきー
まっきー
どちらも20代前後の留学生がメインですが、フィリピンの方が近くて便利なので社会人留学やシニア留学をしている人がたくさんいますね。

 

留学でビザ取得についての違い

 

フィリピンでは日本国籍であれば30日間のビザが免除されますので、4週間留学の場合ビザの申請は必要ありません。

4週間以上の場合でも随時学校が代理で延長してくれますので本人は何もする必要もなく非常に簡単です。

また、フィリピンでは留学生として学習するにあたって必ずSSP(特別就学許可証)約13,000円別途が必要ですので、別途に掛かる費用もあります。

さらに59日を越える場合はACR I CARDという外国人証明書を取得の費用も必要になりますね。

オーストラリアの場合は日本国籍があれば90日までのビザが免除されますので、12週間の留学であれば観光ビザ(ETAS)だけを申請すれば大丈夫です。

30歳を越えている場合はワーホリビザも取れないので、3ヶ月以上の留学の場合は学生ビザを取得する必要があります。

ただ、3ヶ月以上で学生ビザの取得には年齢制限は無いものの、年齢が上がれば上がるほど学生ビザの申請が通らない可能性が高くなるのも事実ですね。

 

治安の違い

上の写真はブリスベンの街並みですが、フィリピンとオーストラリアを比べれば、明らかにオーストラリアの方が治安が良いのは言うまでもないでしょう。

まず街並みの綺麗さが違いますし、オーストラリアの方が断然インフラが整っています。

セブでは日本人留学生を狙ったスリ、置き引き、賭博詐欺などは頻繁に起きていますので、しっかりと注意していないと安全とは言えません。

フィリピンにも一部を切り取ってしまえばとても綺麗な街もありますが、通常は下の画像程度だと思えば良いですね。

その点、オーストラリアは地域によりますが、中でもシドニー、メルボルン、ブリスベンなどは日本よりも安全と言われていますね。

また、フィリピンは銃社会ですが、オーストラリアは日本より緩いもののしっかりとした規制があります。

もちろん、セブで銃の乱射というような話は聞きませんので、過度な心配は必要ありませんが、犯罪者はそれなりに持っているので無闇なトラブルは避ける必要があります。

 

フィリピン留学とオーストラリア留学のスタイルの違い

基本的にフィリピン留学の場合はオールインワンで、授業・宿舎・食事・日々の生活のケアなど全てがコミコミになっているので、とても気軽に留学することができます。

また、どの学校にもまず間違いなく日本人スタッフが在籍しているので、困った時に日本語で済ませられるバックアップがあるというのは初心者やシニアの方には非常に心強いですね。

オーストラリア留学では、学校は学校、滞在先はホームステイやシェアハウスなどで両方ともバラバラに手配する必要があります。

もちろん、エージェントや学校が手配してくれるので自分でする必要はありませんが、手配には要所要所で手数料が必要になりますね。

もしくは手数料、手配料無料と書いてあるだけで元から料金が含まれているかのどちらかです。

また、オーストラリア留学には日本人スタッフが常駐している学校も数える程度ですので、ある程度は英語ができる人でないと何かトラブルが起こった時に困ります。

そういった困った時に英語を使う環境の方が英語が身について良いという考え方もありますが、それはある程度話せるようになってからの話と考えた方が安全です。

ハッキリといって困った状況になったら初心者の人が急に英語を使えるようになるなんて都合の良い話はありません。

アジア圏で最低限通じる程度の英語力を身につけるまでは、フィリピンでオールインワンのフルサポート留学、困らないレベルで話せるようになったらオーストラリア留学をおすすめしますね。

 

フィリピン留学よりオーストラリア留学が良い人

私自身がオーストラリア留学のメリットが見出だせないのでどうしてもフィリピン留学寄りになってしまいます。

どうしても私がオーストラリア留学をすすめるとすれば、それはすでに困らないレベルで英語が話せる人ですね。

ある程度の会話ができるレベルの人であればグループクラスにも入って行けるので良いですし、多国籍な生徒とスムーズに意見を交わせるのであればそれは非常に良い経験になると思います。

逆に話せるようになっている人がいつまでもフィリピン留学を繰り返すことに意味は無いと思っているのも事実で、私は上級者にフィリピン留学を勧めないことは多々あります。

英語を学ぶことよりも、留学を楽しむことを目的にするのであればフィリピンよりも、オーストラリア、イギリス、カナダ、ニュージーランドの方が断然楽しめるでしょう。

それでも留学生は20代前後の若い人ばかりなので、社会人やシニア層の方が留学して本当に楽しめるかと言われると、それほど大きな価値は見出だせないというのが本音ですけどね。

あくまで、可能な限り短期間で効率よく英語を身に着けたい初心者の方には断然フィリピン留学をおすすめします。