だいたいいつも同じタイミングですが、9月から11月に掛けて「来年休学して留学をする」のでそのための相談が増えますね。
そして、私がいつも大学生の皆さんにお伝えすることは同じです。
ここでは、大学生が休学してフィリピン留学を考える際に注意すべき点と留学までの流れについてまとめています。
休学してフィリピン留学する必要はある?
休学して留学する理由が「自分探し」や「人生経験」であれば特に気にする必要はありません。
休学そのものは1年間いろんな経験が出来る上に復学後も新卒としてブランドを維持できるかなりメリットが大きい手段ではありますよね。
むしろ、しっかりとした計画さえ立てれば、就活にもマイナスにならない休学はオススメできると言えるでしょう。
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しかし、だからといって休学して「色々経験できて勉強になった!」だけで終わりでは話になりませんよね。
将来を見据えて英語を身に付けるために休学するのであれば休学期間だけでなく、その先についても本気で考える必要があります。
そして、先にも書きましたがこの場合に一番大事なことは「自分に合う学校探し」ではなく、自分についてしっかりと考えることです。
●休学して英語を身に着けた後にどうしたいのか?
●現在の英語力から実現可能な目標を決める
●1年の休学をどう過ごすのかスケジュールを考える
最低でもこれらを明確にしてから休学して留学しないと、かなりの高確率で時間の無駄になることは目に見えているのでしっかりと考えた方が良いでしょう。
それでは、まず休学して留学するまでの流れをチェックしてみましょう。
休学する理由や目的を明確にする
ブログではあちこちに書いていますが、学校を休学してフィリピン留学するのであれば、より一層理由や目的を明確にしましょう。
ただし、目標と言っても「休学の理由が英語の習得だけ」では失敗する可能性は高いと言わざるを得ません。
何故かと言えば、本気で英語を習得する気があるのであればわざわざ休学しなくても、十分に英語は身に付けることが出来るからです。
例えば大学生であれば、夏休み、冬休み、春休みだけでも年間に約120日の休暇があります。
さらに年間に80日前後ある土日の休日を含めると、なんと1年の内に年間200日ほどの休みがあることになります。
それぞれ都合があるので一概には言えませんが、1年休学して留学できる余裕があることを考えれば「普段の地道な学習+夏休みと春休みに各8週間ほどの留学」だけでも十分な結果を出すことができます。
例えば、休学して留学を希望する大学生の皆さんでも大体ここまでは考えています。
・6ヶ月を留学に当てて、残りはインターンで実践したい
・3ヶ月のフィリピン留学をしてから、アメリカやカナダでワーホリをしたい
学生の内に明確に何をしたくて、どんな職業に付きたいか決まっている人は少ないですので、ここまで考えて海外を自分の目で見てみようと行動するだけでも立派です。
しかし、正直なところ、こういった目標だけで行動してしまうと、バケーション的にただの時間つぶしで終わってしまう可能性が高いです。
「時間の無駄なインターン」や「ただの時間労働や遊びのワーホリ」で終わってしまう人が今でも多発しているのは、無駄に若者の夢や理想を煽ってお金を稼ごうとする業者が多い為でもありますけどね。
インターンでもワーホリでも、出来そうなことや出来ることで何かできれば良い程度に考えているのであれば、とりあえず「スキルが身につくインターン」や「実践的な経験ができるワーホリ」から優先して考えるのがおすすめです。
現実的な短期の目標と現在の英語力
休学して留学するにも、現在の英語力をはっきりと理解しておくことで、どういった学習をしていかなければいけないのか?かが全く違ってきます。
試験対策系を組み込んだ場合にどのような結果を出したいか、試験対策以外であれば期間中にどのような結果を出したいかなど現実的な目標を立てることが重要です。
例えば・・・
このような目標を立てた場合には、現在の英語力を把握して留学までに上がる英語力を見越して学習内容を決めるのも大事なポイントです。
例えば、全く遊ばずに英語に打ち込んでフィリピン留学を3ヶ月すれば約800時間~900時間の英語学習をすることも可能になります。
しかし、留学時点でTOEICが500点、英語は片言しか話せない人が3ヶ月で約900時間の学習をしてもTOEICを750点にすることで目一杯になってしまい、英会話まではまともに時間を使うことができません。
そこで、TOEICと英会話を同時にと考える人も多いのですが、これはどちらも失敗する典型的なパターンですね。
その理由は簡単で、英会話とTOEICでは方向が違う学習になるので、どちらも向上させるには2倍、3倍の時間が掛かってしまいどちらも中途半端になるからです。
ですので、どこまでの英語力を求めるのか?といったことも、留学中に学習可能な時間から考えて計画しておかないとまず失敗します。
就活で評価されるとしても「英語がある程度は話せるようになりました」では、結果として残りません。
大学生であれば「最低でもTOEIC750点」+「できればIELTSですべて6.5以上」を取るなど明確な指標を目指す方が良いですね。
試験対策に興味がある無しではなく、将来的にみて就職するにも、海外に出るにも正式に提出できる結果が無いと、書類でふるい落とされて終りです。
時間から逆算して、無理なのであれば、実現可能なスケジュールを見直す勇気も必要でしょう。
休学して留学に使える予算
ここからは現実的な話ですが、休学をしても費用が無いとどうしようもありませんので、どのような希望も予算から検討する必要があるのは当たり前です。
特にワーホリの場合は費用に余裕がないと働くことだけに手一杯になって終わりという人も多いので要注意ですね。
例えば、留学費用の予算を50万円以内でフィリピン留学の期間を24週間と考えた場合は格安校の複数人部屋しか選択肢がありません。
しかし、どうしても複数人が無理という人の場合は、一人部屋で12週間50万円以内にするしかありません。
12週間と24週間では全く違いますので、12週間の人は12週間の留学で英語が身につけられるように留学前の学習計画を見直す必要が出てきますね。
たまに勢いで成功してしまう人がいますが、正直に言って極少数ですのでしっかりと自分を見つめましょう。
積極的に自分から学習に取り組めるかどうか ?
フィリピン留学にはいろんなタイプの学校がありますが、私は基本的に「授業数=予習・復習の時間」でおすすめしています。
しかし、自分から積極的に取り組むタイプではないと自分自身で理解できているのであれば、1日10コマのセミスパルタタイプなどにしておかないと、学校の授業だけで終わって授業後には何もしない無駄な留学になってしまう方も多いです。
学習効率的には、1日4レッスン~6レッスンで予習と復習が最低6時間が一番伸びますので、どれだけ自習ができるかで留学の成功に大きく左右しますね。
この辺りは、学校選びにも重要なポイントとなりますので、しっかりと考えた方が良いでしょう。
休学で失敗せずに結果を残した人
改めてお伝えしますが、私自身は将来を考えずに無策で望むのもアリだと思っています。
なんだかんだとできない理由やしない理由を作って何の行動もしない人よりも、無策でも行動する人の方が良いと個人的には思います。
しかし、現実的に考えると休学で失敗せずに結果を残した人は計画段階で8割以上は成功が見えている人が多く、成功するべくして成功しています。
例えば・・・
■現在500点以下なので、留学までにTOEIC650点以上を取る
・留学までにTOEICに必要な単語本の「金のフレーズ」を覚え尽くす
・対策本で徹底的に練習問題に慣れる
■WEBマーケティングのインターンを有利にするため
・ブログを書いてフィリピン留学終了までに3万PVを目指す
当然ですが、フィリピン留学ではどういった学習するか、ブログはどのように攻めるかなど、細かく詰めないといけない部分はあります。
しかし、大雑把にはこれくらいは目標として決めていないと、本当の意味で成功したと言えるような休学は過ごせないでしょう。
ここでのポイントは「英語」が目標ではなく「海外でWEBマーケティング系のインターン」をするための手段であるということですね。
私がこれまで出会った留学生でもいろんな目的を持った人が英語の勉強をして、英語が必要な目的がハッキリしている人ほど留学で結果を残していました。
・海外で和食の料理人として働くため
・海外で看護師になるため
・海外で美容師になるため
・日本で子供向けの英語教室を開きたい
・日本で英語の先生兼カウンセラーになりたい
大学生の場合はそこまでハッキリと決まっていないかも知れませんが、休学して留学などをするのであれば、可能な限り目的と目標は明確にすることが大切ですね。
学校探しやどんな学習をするか決めるのはその後の話ですよ!というお話でした。