フィリピン留学の使い方

フィリピン留学で成果があったからリピートしたら失敗して後悔した話

フィリピン留学で転校

 

フィリピン留学は気軽に短期留学ができるので1回目の留学で成果があったから2回目を考える方も少なくありません。

しかし、1回目に成果があったからと同じ学校に2回行ったら失敗して後悔したということがあるのも事実ですので、今回はリピーターとして留学する際の注意点を含めて書いてみます。

語学学校は常に変わる

語学学校はどの学校に行ってもいつも同じではありません。

1回目の留学がとても楽しかったのに、2回目の留学は同じ学校なのにとてもつまらなかった

ということが良くあるのと同じで、学校は6ヶ月も経てば違う環境になっていることが多いです。

これは、私がセブで語学学校のマネージャーを合計5年間務めた経験からも言えますが、1年も経てば良い意味でも悪い意味でも全然違う学校になっていることも少なくありません。

視察した時にどういった生徒さんが居るかでイメージは大きく左右される

例えば、A校に視察に伺った際に遊び好きの留学生が多ければ、飲み会や週末旅行などが頻繁に開催されるので、見るからに生徒さんも浮ついて見えてしまい遊びや趣味で留学したい人向けの学校だと判断します。

しかし、同じ学校でも交流を望まずマイペースで学習したい人が多く、それぞれがいつも1人行動をしていて、会話している様子があまり見えないと、生真面目な人が多い印象になり、どちらかと言えば真面目な留学をしたい方向けと判断します。

また、社会人やシニアの方が多ければ若者と一緒は嫌な人が多いと判断して社会人向け留学として判断します。

どのタイプの生徒さんが多いかは学校がしっかりとターゲットを絞っていればだいたい分かるのですが、どんなタイプでも対応可能で宣伝して、幅広いタイプの生徒さんが多い学校だと、色んな生徒さんが混在するので、見た目の割合で判断するしかありません。

こういった理由からも、前に留学した時は気の合う生徒が多くて楽しかったけど、2回目は気の合う人がおらず一人ぼっちになってしまい、面白くなくて失敗したと感じてしまうこともあります。

短期間で先生が50%ほど先生が入れ替わっていることがある

フィリピンの語学学校の離職率はかなり高いです。

特にセブは学校も多く常に売り手市場なので、入れ替わりが早いと言えるでしょう。

これも同じ学校へ2回行ったら1回目に担当だった先生が居なくなっていて残念な気分になり失敗を感じてしまう原因ですね。

学校によりますが、フィリピンでは初回は3ヶ月契約、2回目で延長6ヶ月契約という段階があり、正社員になるまでには早くても9ヶ月掛かります。

感情で物事を考えることが多いフィリピンの人達はその間に気に入らないことがあればもっと綺麗な芝生を探して次から次へ移ることは極当たり前です。

これは学校の先生だけじゃなく、どの職種でも同じことが言えますね。

ただ、エージェントなどのWEBサイトで、田舎の学校は先生の定着率が高いので先生の質が高いようなことを書いているのを見かけますが「定着率が高い=質が高い」なんてことはありません。

これまで何人もの「前の学校では5年、10年勤務してトレーナークラスの先生」という先生のデモクラスを受けたことがありますが、トレーナークラスでもダメな先生はダメです。

学校では長く働いていると辞められると困るので、ある意味「アンタッチャブル」になってしまいます。

そうなると、自分の好きな様に授業をすることが当り前になっていて、融通の利かない活用が難しいだけの先生となってしまいます。

私の経験上で言えば、10年働いて固定観念や高いプライドがある先生よりも、3年程度で学校を変えている先生の方がフレキシブルで好ましいです。

マネージャーや運営スタッフが変わり、学校の運営方法が変わる

オーナー自身が学校の運営や方針を決めていて、学習に対する考えやマネジメント方法が一貫している学校であれば問題無いことが多いです。

しかし、オーナーはただのビジネスマンで学習に対するだわりや方針を持っておらず、その役割を全てマネージャーや運営スタッフに任せている学校では、スタッフが変わる度に学校が変わります。

例えば学校のマネージャーにも色んなタイプがいます。

●英語学習に情熱を注ぐ本気留学しか認めないマネージャー
●遊びやアクティビティで留学を楽しんでもらうことを中心に考えるマネージャー
●学校のことは良くわからないのでフィリピン人に任せてしまうマネージャー
●サラリーマン的に最低限のこと以外は何もしない事務的なマネージャー

正直に言って学校のマネージャーも離職率が高く、1年程度で変わることは当たり前です。

とても頼りになったマネージャーが居て、ここは安心だと思って戻ってみたら頼りにならないマネージャーに変わっていてがっかりした。

こんなことは決して珍しくありません。

どういった人が学校の心臓になっているのか見極めるのもエージェントの重要な仕事でもあります。

では、あなたはどんなマネージャーだったんだ?

と聞かれれば、生徒さんからするとあまり私の印象は無いと思います。

私は常に手が足りない状態でしたので、授業内容、先生育成システム、運営方法に注力し「日本人に頼らずに誰が運営しても自走できる状態になること」「どれだけ先生が変わっても授業の質が変わらない状態になること」を目指していました。

また「あのマネージャーが居るから良い学校」というイメージを避ける為に、あまり積極的に生徒さんに話しかけることもせず「当たり障りのない居ても居なくても同じマネージャー」というスタンスを徹底していました。

正直な所、少人数制の学校ではマネージャーに掛かる仕事量が多すぎて、仕事を絞らないと体も時間も足りないということが一番大きかったんですけどね。

生徒さんに「もっと気を使ってたくさん話しかけないとダメだ。先生は良くてもあなたが全然ダメ!」とお叱りを受けたこともありますが、それはそれで接客業としては正しいので仕方ないです。

個人的には最終的なイメージが「マネージャーが親切でとても助かりました」と言われるよりも「先生の質が高くて授業が今まで行った他の学校より断然良かった」と言って貰えるほうが遥かに嬉しかったです。

戻る時は別の学校だと考えた方が良い

継続したトレーニングシステムと継続性のある授業をしている学校は先生が入れ替わっても一定レベルを保てるので良いです。

しかし、授業を先生個人の判断に委ねている学校だと先生の質が一定せず1年前は良かったのに、今は全然ダメということも普通です。

留学エージェントも紹介している各学校を最低でも1年に1回視察してあらゆることをチェックできていれば良いですが、1年前の情報などは何の当てにもなりませんので、行きたい学校の最新情報が無いのであれば役に立ちません。

同じ学校に戻る時には

●マネージャーやスタッフは変わっているか?
●運営のシステムは変わっているか?
●前に教えてもらっていた先生はどれだけ残っているか?
●授業方法はアップデートされているか?
●前に出来たけど今は出来ないことがあるか?

この辺りは確認してから戻った方が良いですね。