という質問で
フィリピンの水は危険なので絶対に飲んではいけません。
という回答は良く見かけますが、本当にダメなのでしょうか?
それなら・・・
という話になりますよね。
ここでは、フィリピン・セブ島の水道水は飲めるのか?口に入っても大丈夫なのか?というポイントについてまとめてみました。
フィリピン・セブ島の水道水は飲める
最初にお伝えしますが、水道水の基準値としてはフィリピン・セブ市内の水は飲めます。
フィリピンのセブ島の水道水は飲める水になっていると「Metropolitan Cebu Water District (MCWD)」が発表しています。
水は飲料水として基準値に達しているかも知れません。
しかし、私が飲まない理由は別にあります。
それは、浄水場を出てから水道に辿り着くまでの配管、ウォータータンクなどが、劣悪な汚さなので絶対に飲んではいけないのです。
私が最初にフィリピンを訪れた2008年の時は「ローカルでも絶対に生水は飲んではダメ」と言われていました。
しかし、今は先生達に聞くと最近では普通に飲んでいる人も多く、飲めるけど飲み慣れていない外国人は飲まない方が良いとも言われていますね。
水道水でも煮沸すれば飲めるんじゃないの?
フィリピンの水道水はそのまま口に含むと非常に微妙な味がします。
しかし、水道水で煮沸して塩素や発ガン性があるトリハロメタンなどを除去すれば飲めるようになるから料理には使っているという現地在住の日本人もいますね。
ちなみに、フィリピンの水を「水道水」「ウォーターサーバーの水」で煮沸するとこのような感じになります。
【ウォーターサーバーの水】
ウォーターサーバーの水は濾過水のため、何の栄養価もないただの水なので何も変化はありません。
【セブ中心地の水道水】
水道水の水は煮沸すると鍋が白くなっているのが分かると思います。
これは、毒ではなく水道水に含まれるミネラル分ですので、身体に悪いどころかどちらかといえば栄養素があると言えます。
セブの水道局の公式サイトにも「たくさんの栄養素が取れる」と記載されていますからね。
しかし、水道水を煮沸させてもすべての菌や水に含まれる金属成分を除去することはできません。
例えば、アルミニウムなどアルツハイマーの要因の一つかも知れないと言われている人体に不要な成分や有機化合物など毒素となるものも除去できません。
フィリピンは歯磨きなどで水道水をの使うのは大丈夫?
洗顔、うがい、歯磨きなどは水道水でも問題ありません。
水道水での歯磨きに関して気になる場合はウォーターサーバーの水を利用すれば良いですが、大半の留学生は水道水で歯磨きをしていますね。
ちなみに、私は水道水を口に含んだ時にする味が嫌いなので、歯磨きもウォーターサーバーの水を利用しています。
フィリピンの水道水は料理に使っても大丈夫?
私は潔癖気味なので調理にはウォーターサーバーの水を利用しますが、水道水でお米を炊いたり、熱したスープを飲んだりするのであれば大丈夫です。
使わないのに何故大丈夫だと分かるのかと言えば、6ヶ月ほどフィリピン留学をしていた時は絶対に飲んではいけないと言われていた水道水で作られた料理を知らずに食べていたからです(笑)
むしろ、今でもフィリピンのレストランで使われている水はほとんど水道水から出来ているので食べられないと言っていては何も口に出来ませんからね。
日本の水道水は軟水でフィリピンの水道水は硬水
フィリピンの水は日本と違って硬水なので、日本の水よりもカルシウムやマグネシウムが多く含まれています。
そのため、普段から硬水を飲み慣れていない日本人が、硬水を含んだスープなどを飲むとお腹の調子を崩すのです。
学校などにあるウォーターサーバーの水は、一般的には水道水を濾過した濾過水になります。
濾過水なので飲んでも大丈夫なウォーターサーバーの水でも、硬水に身体が慣れるまでにお腹の調子を崩すことがありますね。
フィリピンでオススメの飲料水はウィルキンス
ここからは個人的なお話ですが、私も胃腸が弱いので基本的にフィリピンではペットボトルの蒸留水しか飲みません。
ウィルキンスというブランドの水(軟水)があり、一番大きいサイズは7リットルで85ペソ~100ペソ(200円程)で購入できます。
フィリピンのウォーターサーバーの水は20リットルで15ペソ~20ペソです。
フィリピン人からするとかなり高級な部類に入りますが、私が色々と飲んだ中では、唯一常温で飲んでも無味無臭の水です。
また、浄水機能付きの水筒などを利用することで軟水に近い状態にすることが出来ると思います。
もちろん、基本的にペットボトルの水を購入されるのであれば不要です。
フィリピンでは硬水向けのシャンプーが一般的
フィリピン生活をする女性に良く言われることですが、シャワーの水が硬水なので日本の軟水向けのシャンプーでは髪の毛がゴワゴワしてしまうそうです。
短期間であれば気にする必要はなさそうですが、留学期間が数ヶ月単位になるのであればフィリピンで髪の毛に合うシャワーを探すのも良いですね。
フィリピンでは1回で使い切りの小さなパックがたくさん売られているので、いろんな種類を試してみることをおすすめします。
フィリピン留学でお腹の調子を崩す原因は水より食べ物の率が高い
フィリピンだけでなく、海外に行く際には飲水についてとても気になります。
しかし、実際に食あたりなどの原因になるのは、果物やジュースなどで調子を崩していることの方が多いです。
例えば、フィリピンはフルーツが安くて美味しいのでマンゴーやパパイヤなど糖分を含むフルーツを多く食べていればお腹を下す原因になります。
また、太らないから良いと思ってコカ・コーラゼロのような人工甘味料が入っているジュースを飲んでいてもお腹がユルくなります。
フィリピンの食べ物や飲み物は何でも糖分が大量ですので、飲みすぎないように注意して下さい。
そこそこ高めのレストラン以外でサラダやフルーツなどの生モノを食べるのも避けた方が良いです。
フィリピンのシーフード料理は危ない
食べ物の中でも揚げ物や魚介などのシーフード系は当たりやすいですね。
美味しそうに見えても、しっかりと熱が通っていなように見えるものや、油がべっとりとしたような揚げ物は食べない方が安全です。
特に魚は表面はしっかりと焦げで焼けているように見えて、中身は怪しい場合があるので要注意です。
まとめ
という訳で、セブ市内の水道水は水質の基準はクリアしています。
ただ、水道まで送られてくる排水管や給水管、備え付けのウォータータンクなどの環境が劣悪なので飲まない方が良いです。
また、レストランの料理はどこだって基本は水道水なので、皆さん留学中は当たり前に口にしています。
という、どうしても水道水を口にすることを避けようがないお話でした笑