50代やシニアの方だけでなく、留学生の皆さんの多くが効率の良い学習方法を求めていますよね。
今回は50代から英会話を始める人が、最初に学ぶべき語順を使った学習方法についてご紹介しています。
50代からの英会話学習方法
初心者の人が50代から英会話を始めるにも10代が始めるにも基本は変わりません。
しかし、テクニック的な話をすれば、まずはより英語に親しみやすくするために日本語を使って英語の語順を身につけるところから始めましょう。
日本語の語順と英語の語順の違いを理解する
まずは、英語学習する1歩目として日本語の語順と英語の語順の違いを理解しましょう。
例えば・・・
I study English.
という簡単な文章があります。
これを日本語に翻訳すると・・・
I study English.
私は(S:主語)英語を(O:目的語)勉強しています。(V:動詞)
このようになりますね。
しかし、英語の語順を理解するためにはこのように翻訳します。
I study English.
私は(S:主語)・勉強しています(V:動詞)・英語を。(O:目的語)」
このように英語の語順で翻訳することが英語の語順を身につける一歩になります。
日本語のように訳してしまうといつまでも日本語から脱出することができません。
本当の初心者の場合は、まずは英語の語順で日本語を考える練習をすることで英語の文章を作り易くなりますね。
50代から英語を始める初心者に英語の文型は必要ない
英語の語順で練習を始めるとすぐに大きな壁に行き当たります。
His mother gave her son some money.
彼のお母さんは彼女の息子にいくらかのお金をあげました。
文章が長いですね。
ここで、英語初心者の日本人の多くが陥る罠がこれです。
His mother gave her son some money.
「His mother」がSで「gave」がVで「her son」がO。
「some money」は何?
このように登場してくるのが英語の文型ですね。
日本の英語力テストでは文型がむやみに重要視されているので、この文型で英語を挫折してしまう人がたくさんいます。
前置詞、助動詞、動名詞、5文型、7文型、8文型などと文法で考えだすと難解になって嫌になってしまいます。
なので、50代からの英会話学習法ではそんなことを考えるのは止めましょう。
むしろ、すべての英語初心者の人にとって文型なんて必要ありません。
まずは、英語の文章をそのまま日本語にすれば良いだけです。
His mother gave her son some money.
彼の母親・あげた・彼女の息子・いくらかのお金。
単にこのように英文を英語の語順で並べ替える練習をするだけで十分です。
どう考えるかと言えば、まずは英語で必須のS+Vから始めます。
「彼の母親は(S:主語)・あげた(V:動詞)」
すると、次に知りたいことは「何を?」または「誰に?」しかありません。
His mother gave her son some money.
「彼の母親は(S:主語)・あげた(V:動詞)」から「誰に」を置くのであれば「彼女の息子(O:目的語)her son」となり最後は「何を?(O:目的語)some money」で完結です。
文型など分からなくても文章に足りない情報を「S+V」の後に追加すれば良いだけですね。
her sonが目的語なのか?some moneyが目的語なのか?ということはどうでも良いです。
次は「彼の母親は(S:主語)・あげた(V:動詞)」の次に「何を?」を置いてみましょう。
His mother gave some money her son .
「彼の母親は(S:主語)・あげた(V:動詞)」から「何を」を置くのであれば「何を?(O:目的語)some money」となり最後は「彼女の息子(O:目的語)her son」で完結です。
この文章は文型で言うと間違いになりますので、試験であればアウトですね。
基本としてO:目的語というのは「S+V+O+O」で並んだ場合に必ず「人」が先で「モノ」が最後になるというルールがあります。
ですので、ルールとしては「モノ」を先に置きたい場合は「to」を入れて文型を変える必要がありますね。
His mother gave some money to her son .
と、このようになります。
しかし、これも英語学習を続けて英語の文章に慣れれば勝手に身につきますので、初心者の時点で深く考える必要はありません。
50代からの英会話でも中学生の英文法は必要
英語での会話は、最悪でもSとVさえ理解していれば、後は練習していく内になんとかなります。
日本語から英語にする練習ドリルを1冊か2冊こなせば「His mother gave some money her son .」の文章を見て「なにか足りないな?」と感じ取れるようになります。
さらに言ってしまえば、現実社会では「His mother gave some money her son .」といっても余裕で通じます。
それを、間違ってると咎める人はよほど優しい人か、よほど嫌味な人のどちらかです。
話すことだけを考えるのであれば英語は「SVO」の原則を守れば重要な部分は伝わりますので、あとは語順が多少おかしくても通じます。
複雑なことは日本で受験対策でもしない限り深く考えなくて大丈夫です。
しかし。
日本語を使った語順の練習もいつまでもやっていてはいけません。
英語から日本語は語順に慣れたら早めに止めて、次は日本語から英語に取り組みましょう。
そのまま、慣れれば英語を英語で考えるとなるのが理想です。