フィリピン留学お役立ち情報

フィリピン留学に行く前に予防接種は必要?ジカ熱って大丈夫?

 

フィリピン留学と言えば発展途上国ですので、心配される病気がいろいろあるので予防接種が必要かどうか気にされる方も少なくありません。

先に結論から言えば「セブ」で「普通」に留学する限り、まず予防接種は必要ありません。
私が学校で働いていた5年の間に予防接種をしてきたという生徒さんは1,000人以上の中で10人も記憶にありません。

その10人程度の方も、世界一周中の人やフィリピン留学の後に東南アジアをバックパッカーとして旅行する予定など「普通」とは言えない生活をしている人でしたしね。

「セブ」でと書いたのは、田舎や農村部に行って生活するようなことをすると可能性が高まります。
「普通」と書いているのはスラムに出入りしたり、整備されていない場所で冒険のようなことをすれば何があるか分からないからです。

それでも、フィリピン留学に来る方のホトンドの方が予防接種をしないのは留学生の8割から9割が3ヶ月以内のん短期留学だからとも言えますね。

例えばフィリピン留学で予防接種をすると良いと言われているのはこちら。
※記載している料金は都道府県、市区、診療所によってバラバラですのであくまで参考程度でお願いします。

A型肝炎 要3回接種で1回が8,000円程

フィリピンで注意の必要があるのがA型肝炎です。

東南アジアでは現地の屋台がある意味で旅行の楽しみではありますが、フィリピンの屋台はそういった観光で利用する屋台ではなく、衛生面を100%無視したどこかの誰かが不許可で勝手に営業している屋台ですので、興味本位で食べると本当に危ないです。

特に魚介類は危ないので衛生面に配慮していないお店で食べるのは止めたほうが良いですね。
少なくても私は魚を2回食べて2回ともお腹を直撃しています。

A型肝炎は食べ物から感染する病気で、アジア、アフリカ、中南米に広く存在します。発症すると倦怠感が強くなり、重症になると1か月以上の入院が必要となる場合があります。途上国に中・長期(1か月以上)滞在する人におすすめするワクチンです。特に60歳以下の人は抗体保有率が低いため、接種をおすすめします。
ワクチンは2~4週間隔で2回接種します。6か月以上滞在するのであれば6か月目にもう1回接種すると約5年間効果が続くとされています。厚生労働省検疫所より

麻疹、風疹 1回6,000円から8,000円(地域により助成制度あり)

私が一番危ないと思うのはこの麻疹、風疹です。

何故かと言えば私も2014年に風疹にかかったのですが、同じ時期にセブでも多数の感染者が報告され、ある語学学校では感染している生徒になんの対処もせずに授業を受けさせていた為に学校内で多数の生徒や先生が感染したということもありました。

普段から言えますが、狭い学校内では誰かが風邪を引くと先生、生徒などあっという間に拡がり風邪のブームが過ぎ去るまで時間が掛かるということもあります。
体調がおかしいなと感じた時は自分の為だけでなく周囲の人の為にも早めに診察を受けることが大事ですね。

狂犬病 要2回接種で1回8,000円から10,000円

フィリピンは病気を持った野良犬、野良猫天国です。
日本では根絶されている狂犬病ですが、フィリピンには当たり前にあります。

実際のところ野良犬に関して言えば、動きが緩慢な上に人のほうが上と認識している犬が多く、手を出したり自分から寄って行かなければ噛まれるということは非常に少ないです。

しかし、野放しにされている飼い犬などはまったくしつけがされていないので危ない場合もありますし、野良犬も夜間になると徒党を組んで危ない存在になることもあります。

狂犬病は、発病すればほぼ100%が死亡する病気です。海外では、オセアニアなど一部を除きイヌだけでなくキツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に咬まれることによって感染する危険性が高く、長期滞在、研究者など動物と直接接触し感染の機会の多い場合や、奥地・秘境などへの渡航ですぐに医療機関にかかることができない人におすすめするワクチンです。
ワクチンは4週間隔で2回接種し、さらに6か月から12か月後に3回目を接種します。3回のワクチン接種後、6か月以内に咬まれた場合には0日(咬まれた日)、3日の2回の接種が必要です。また、6か月経過後に咬まれた場合には0日、3日、7日、14日、30日、90日の6回のワクチン接種が必要です。厚生労働省検疫所より

破傷風 要2回で1回3,000円程

案外皆さん軽視しているのですが、フィリピンと破傷風は絶対に外せません。

「危険なことをしないので大丈夫!」と思いがちですが、フィリピンではコケて怪我をしただけでも後のケアをしっかりとしないと「小さなキズから菌が入って足が腫れ上がった」なんてことは普通にあります。

特にフィリピンでは雨が降ると道路が簡単に冠水してしまうことがありますが、そんな雨の中でビーチサンダルだから大丈夫だと水たまりの中を歩いたりすると、ちょっとした傷からどんな菌が入るか分かりませんよ。

かすり傷でも大袈裟なくらいが良いです、ホントに。

留学生の多くはビーチサンダルなどで日常生活を送っていますが、私は少なくてもここ3年間は運動靴以外で外を出歩くことはしていません。

破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年患者が発生しています。破傷風は傷口から感染するので、冒険旅行などで怪我をする可能性の高い人におすすめするワクチンです。特に、途上国では、けがをしやすく、命に関わることもあるので、接種を検討してください。
破傷風ワクチンは1968年(昭和43年)から始まった3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日せき)に含まれていますので、定期予防接種で破傷風・ジフテリアワクチンを12歳の時に受けていれば、20代前半位までは免疫がありますので、接種は不要です。その後は、1回の追加接種で10年間有効な免疫がつきます。厚生労働省検疫所より

日本脳炎 要1回7,000円から8,000円

今のところ私がいる間に「日本脳炎」に掛かったという話は聞いたことがありませんが、蚊をを媒介にして掛かる「デング熱」「ジカ熱」は聞いています。

「デング熱」で言えば、留学生や私の友人も掛かっていますので、あまり珍しい話でもありません。
私自身は無いですが「死にそうになるくらいキツイ」ということは聞いています。

「ジカ熱」は2017年にセブでインドネシア帰りの数人のフィリピン人が感染したと報告がありましたが、留学生では聞いたことがありません。

ジカウイルス感染症とは主にヤブカ属のネッタイシマカやヒトスジシマカのうちウイルスを保有した蚊に刺されると人に伝播します。デング熱、チクングニア熱、黄熱を伝播する蚊と同じ種類です。
ジカウイルス感染症の潜伏期間(曝露から発症までの時間)は明らかではありませんが、数日から一週間以上の場合もあるようです。ジカウイルス感染症の症状は、デング熱など他のアルボウイルス感染症の症状と類似しており、発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などが起こります。通常、これらの症状は軽く、2-7日続いて治まります。厚生労働省検疫所より

蚊はどこにでも居るので正直なところ防ぎようが無いですが、少なくても下記の予防策は講じた方が良いです。

・屋台やテラスなど開けた空間で食べたり飲んだりする時は最低限、長ズボンに靴下、運動靴を履く。
・フィリピンでは窓に網戸がない事が多いので、旅行などの際はエアコン付きの部屋を選ぶ。
・部屋では電気のベープマットを利用したり、虫よけスプレーを散布する。
・肌が露出している部分には日焼け止めを塗ってから虫よけクリームを塗る方が効果的です。

私がいつも部屋で使っているのは「おすだけノーマットロング スプレータイプ 200日分[蚊よけ]」ですが、これはゴキブリでも1回スプレーすれば30秒も立たずにコロっとなるほどに強力なのでオススメです。

強すぎて人間が大丈夫なのか心配になりますが、当然人間には害は無いと書かれています笑

まとめ

今回の内容をしっかり読めば読むほど「予防接種をした方が良いんじゃない?」という気持ちになると思いますが、私が知る限りの5年間を考慮する限り「フィリピンのセブで留学する限り予防接種は不要」です。

もちろん、誰に何が有るかは運でしかありませんので、不安であれば予防接種をして、不安をを取り除いてから気持ちよく留学することも全然有りだと思いますよ!

他人は他人、自分は自分ですからね。