アジア圏の新たなハブ空港として24時間営業を開始する予定のマクタン・セブ国際空港ターミナル2が2018年7月にオープンしました。
それに伴っていろいろとルールも変わるようですが、今のところ留学生に関係するのは「空港税の値上げ」と「空港でのピックアップポイントの変更」でしょう。
セブ国際線の空港税は850ペソ
2018年10月現在、セブから国際線を利用して日本や他の国へ行く場合は850ペソの空港税が必要です。
空港税を忘れてタクシー代だけギリギリを持って空港へ行って、空港税が足りないと大変ですので、間違わないように注意して下さい。
セブ空港国際線でのピックアップポイント
一番気になるのが留学生を空港でピックアップする際の手順。
今のところほぼどの学校も同じ場所でピックアップしていますが、学校によって多少違いますので、あくまでここでは空港のイメージとして考えて下さい。
1.飛行機を降りて入国審査へ
到着便が深夜の方が人が多いですね。
飛行機を降りてシャトルバスに乗り込んで空港内を移動してから空港の建物に入る場合は、出来れば一台目のバスに乗り込みたいので、飛行機の座席指定は前の方にしておくとよいでしょう。
特に、韓国経由の深夜便の場合は飛行機から先に出るのと後に出るので入国審査に辿り着ける時間が30分ほど変わります。
2.入国審査を抜けるとすぐに荷物の受け取り場所
飛行機を降りてから荷物が出てくるまでは20分~30分は掛かりますので、荷物がある人はゆっくり目でも構わないでしょう。
3.中には誰も利用しない寂しい免税店もあります。
本当に誰も立ち寄りもしないレベルで寂しい免税店です笑
4.空港の出口に向かうと右側に両替所があります。
留学生の方で、もし少しでもペソが欲しいという方は1,000円か2,000円程度両替すれば良いと思います。
必要になるのは到着した日の夜ご飯代程度だと思いますし、普通のレストランであれば少額でもクレジットカードが使えます。
500ペソから1000ペソもあれば、月曜日にある学校のオリエンテーションでレートの良い両替所に連れて行ってもらえるまで困ることはないでしょう。
空港の出口から出てしまうともう中には戻れないので、必要な方は空港から出る前に両替えを済ませて下さい。
留学生の皆さんはココでタクシー側ではなく「Way out 出口」に向かいます。
5.出口前になるとすでに外で迎えに来ている人がたくさん見えます。
ピックアップの人達は基本的に中へは入れませんので、外で待っています。
この出口から出てしまうと戻れなくなるので、窓の外から探して見つけてから出るようにした方が良いでしょう。
空港内にいる方が空港の無料Wi-Fiが届きやすですので、万が一スタッフが見当たらない場合に連絡が取れる状況にいる方が安心です。
また、しっかりと学校のピックアップ情報を確認して、セブでは聞いた事がありませんが、マニラではどこの誰だかわからない人に「送迎だと」と言って声を掛けられてついてってしまう人も出ていますので気を付けて下さい。
6.外で待っている人達の様子
土日になるともっとたくさんの人が待っていますね。
これは平日なので、学校のピックアップがおらずかなり空いている方です。
7.SIMカードを買う場合は先にピックアップスタッフに合流してから。
SIMカードは空港の中ではなく、出口から出てから購入することになります。
SIMカードを購入したい方は、まず学校のピックアップスタッフに会って、ひと声かけてからにしましょう。
学校のスタッフは心配して待っていますので、到着してるのに来ないと何かあったのかとドキドキしてしまいます。
セブ空港は受け入れ能力が2.8倍に拡大
これまでは、国際線・国内線を合わせて1つのターミナルでしたが、設計上の受け入れ数が450万人しかなく発展出来ずにいましたが、ターミナル2の受け入れ能力が800万人設計ですので、合計1250万人と一気に2.8倍の受け入れ能力を持つことになります。
既存のターミナル1は国内線専用、ターミナル2が国際線専用となりますので、7月以降に日本から直接来る場合はターミナル2になる可能性が高いですね。
新ターミナルは仮オープンに近い状態
画像は国際線の出発側ですが、正直に言ってまだまだガラガラで何もない状態です。
広々とした空間なのではなく、なんとか建物を作って見た目はよくしたけど中はスカスカという感じですね。
フィリピンの得意技オープンするする詐欺
フィリピンと言えば「オープンするする詐欺」が起きても当たり前でしょ?という国です。
と言っても、東南アジア全般でそうなんですけどね。
フィリピンではショッピングモールなどでも「グランドオープン!」と言いつつ
・3割もテナントが入っていない
・1階だけオープンして2階から上は工事中
なんてことは普通ですからね。
これからどんどんと工事を続けて新しいお店やラウンジなども増えて行くでしょう。
しかし、一番の問題は、中身がガラガラというよりも利用客が少ないということです。
これまで1つのターミナルだったので狭いのは確かでしたが、大きなターミナルを作れば1つで十分な状態です。
ターミナル1とターミナル2はほぼ横並び
ターミナル1からターミナル2は歩けば5分ほどの近距離ですが、もちろんシャトルバスが運行しています。
ただ、国内線で到着して国際線を見学しようとしても、当日出国のチケットが無いと中に入れません。
空港周辺にエアポートビレッジが建設予定
あくまで予定なのでいつになるかは分かりませんが、マニラ空港のように周辺にはエアポートビレッジが建設されるようです。
現在はターミナル1の前に古いウォーターフロントホテルとカジノがあるだけなので、一般人が楽しめるスペースはありませんので、早急に取り掛かってくれると嬉しいですね。
さらに、ドゥテルテ大統領の任期終了までに、道路整備、鉄道などのインフラも整えると報道されていますので、本当に動き出せばセブの様相も一気に変わることでしょう。
受け入れ能力は上がるが滑走路は1本のまま
空港の受け入れ能力は2.8倍になっても空港の滑走路は1本のままなので、今までのように渋滞は避けようがありませんね。
セブ空港はLCCがたくさん飛んでいて、これまでも渋滞で30分、1時間の遅れは当然だったので、利用率が上がれば2本めの滑走路も建設して欲しいところです。
セブからの直行便が増える?
セブ空港がマニラに変わってハブ空港になることは、メトロマニラの10分の1以下であるセブの人口から考えて非常に難しいと思います。
もう少し利用客が増えればこれまでマニラを経由しなければ行けなかった場所へ行きやすくなることが期待されます。
今は、セブから国外へ行こうとするとマニラを経由しなければ行ける国が少ないです。
セブから直接タイ、ベトナム、ミャンマーなどの国々へも行けるようになれば海外に出稼ぎに行くフィリピン人にも良いですし、私達外国人も旅行しやすくなるので幸せです。
特に中国に力を入れることになると報道されていますが、それは別として、日本、オーストラリア、韓国からの直行便を増やすことも計画しているそうなので、どうにか東京だけでなく大阪、福岡、名古屋からもLCCの直行便を飛ばして欲しいですね。
追記:2018年10月28日からバニラエアーの成田セブ便が運休になりました。
非常に残念な情報ですが、就航便が増えるどころかバニラエアーの運休が発表されてしまいました。
利用率85%目標で80%以下に留まっていたようですので、東京便で80%を切っているということは、大阪、名古屋、福岡にバニラエアーの直行便が来ることは無いでしょう。
引き続きマクタン・セブ国際空港ターミナル2の情報を追って行きたいと思います。