フィリピン留学を3ヶ月した場合の効果ってどれくらいありますか?
フィリピン留学の期間で一番効果が高いのは間違いなく3ヶ月で、一番良いタイミングでフィリピン留学を終えることができる可能性が高いです。
もちろん、3ヶ月でもフィリピン留学の効果を出すには相応の努力が必要ですが、そのためのモチベーションを保てるのも3ヶ月です。
では、どうして3ヶ月の効果が高くて、3ヶ月以上いても効率が良くないのかをまとめてみました。
フィリピン留学で3ヶ月の期間が一番効果がある理由
「絶対にこの1回の留学でなんとしても英語を身に着けないといけない」
そんな覚悟を持ってきている人でも、多くの人が3ヶ月を越えると勉強に飽きてしまいます。
フィリピン留学で3ヶ月も居れば英語を学ぶこと、先生と話すことに新鮮味や有り難みが無くなり、フィリピンでの英語の勉強を日本の学校や仕事を同じように淡々と毎日をこなす日々になるからです。
起きる→ご飯→勉強→ご飯→勉強→ご飯→勉強→寝る
基本は真面目に勉強すればするほどこの繰り返しですので、ぶれない覚悟が無いと勉強も続きません。
その点、3ヶ月であれば気力、体力も続きますし、もう少しフィリピンで勉強したいという名残惜しさも出て、帰国後のモチベーションアップに良いですね。
フィリピンでの英語学習は3ヶ月位で効果が出る
留学をはじめた時の英語力にも依りますが、「今英語力が伸びてきている」と感じるのはフィリピンでの学習時間が300時間から500時間程度になる頃です。
平日は1日6レッスンの授業を受けて、授業後に4時間~5時間の自習をして、週末は3時間~4時間の自習をします。
このペースで学習していけば約6週間から8週間ほどで、何かしら体感することができます。
そこからその伸びを定着させる為に残りの期間を頑張って勉強するのですが、その一度伸びたタイミングからしばらく経つと、また次の壁を越えるための長い道のり(伸び悩みと勘違いされる)が始まります。
少なくても次の壁を突破するのは3ヶ月から数ヶ月は続くと思った方が良いですね。
そして、3ヶ月以上滞在していても、そうやって長く続く伸びを感じない期間の間にやる気を無くしてしまいます。
やる気のない状態で留学期間が2ヶ月~3ヶ月残っていると、ますます英語の勉強が面白く無くなってしまいます。
そして、残りの期間をただ消化するだけの日々、友達といることを楽しむ生活を送ることになります。
実際には伸びている実感が無くてもコツコツと続けないとそこから先へ伸びないんですが、それはフィリピン留学を続けていればどうにかなるという話でもありません。
3ヶ月以上留学するには、本当にモチベーションを保てる人しかおすすめしません。
3ヶ月で効果を感じられずTOEICに走る悪循環
3ヶ月以上の長期滞在をしている留学生に良くあるパターンがこれです。
3ヶ月以上英語の勉強をしても伸びを感じないのでTOEICをやってみたら点数が低かった。
自分がやってきたことは何だったのだと考えて、せめて目に見える結果を残そうとTOEICのための勉強を始める。
これは、最初からTOEICではなく、日常英会話の英語を伸ばすための勉強をしている方に良く起こることです。
しかし、英会話のための学習とTOEICの為の学習では方向性がまったく違いますので、点数なんて取れなくて当たり前です。
もちろん、TOEICの学習をすることが悪いこととは言いません。
ただ、それなら最初から目標をTOEICの点数アップにしておけば、もっと効率よく点数が伸びることは間違いありません。
3ヶ月はフィリピンに飽きる頃
正直に言ってフィリピンは、アメリカ、カナダ、オーストラリアと違って、観光、文化、仕事などを含めた海外生活を楽しむ場所ではありません。
勉強の息抜きに週末は遊びに出掛けたり、週末旅行へ行ったりもしますが、フィリピンでも特にセブにはぶらぶら楽しむ観光地は無いと言っても過言ではありません。
行くところと言えば、飲食店街とショッピングモール位しかありませんので、3ヶ月滞在すれば遊びもやり尽くしてしまいます。
しかし、3ヶ月以上の長期で滞在していると、毎週のように一緒に勉強していた友達が居なくなり、反対に毎週のように新しい生徒さんが入って来ます。
すると新しい生徒さんからこんなお誘いを受けます。
そう思って思って一緒に出かけるとフィリピンが初めての人と一緒に外出する=自分が引率者になることに気付きます。
そういった付き合いを楽しめる方は良いにしても、手間だと感じる方は面倒になり、他の生徒さんとは一緒に行動しなくなったりもしますね。
それが、3ヶ月までであれば一通り楽しんで終われますので一番良いタイミングです。
留学では期間よりも学習時間が重要
英語を伸ばすという観点から留学の期間を悩むのであれば、留学期間よりも「合計の学習時間」を目安にする方が良いです。
先にも書いた通り私が1,000人以上の留学生と関わった経験からすると学習時間が「300時間から500時間」になった辺りで何らかの結果が現れ始める方が多いです。
授業と自習で1日10時間勉強するつもりであれば、300時間としても6週間は滞在した方が良いということですね。
4週間の留学で何を目標にするか、4週間で効果を上げるにはどこまで準備をすれば良いかを考えましょう。
3ヶ月のフィリピン留学でどれくい英語力が伸びる?
3ヶ月間のフィリピン留学をした場合にどれくらい英語力が伸びるかは下記の要素に左右されます。
●留学開始段階でどれくらいの英語力があるか
●どのようなカリキュラムで学習するか
●どれだけ集中して英語学習に時間を費やせるか
●どのような環境の学校を選ぶか
●自分自身の目標設定ができているか
当たり前ですが、1日6時間勉強する人と1日12時間勉強する人、平日しか勉強しない人と土日も勉強する人では同じ3ヶ月の留学でも効果に大きな違いがあって当然です。
さらに言えば、自分の目標に適したカリキュラムで無駄無く学習しているのと、とにかくやっておけば良いという感じで適当なカリキュラムを学習しているのとでも学習効果は全然変わりますね。
中学1年生レベルで英語力0の超初心者
中学1年生レベルの英文法が理解出来ていない場合、TOEICで言えば200点から300点くらいの人は3ヶ月の留学で旅行英語や簡単な日常会話ならできるようになります。
TOEICで言えば500点から600点くらいまでは伸ばす事ができるでしょう。
非ネイティブが使う英語であれば困らない程度に聞き取れるようになりますし、海外で何かトラブルがあってもなんとか乗り切れる程度の会話はできるようになります。
中学3年間の英文法はなんとなく理解している初級者
フィリピン留学で1番多い層が、この中学3年間の英文法はなんとなく理解しているレベルの初級者です。
TOEICであれば400点から500点ほどのレベルですね。
このレベルの人が3ヶ月留学すれば短文の簡単な英語ではなく、自分の考えをある程度伝えられるレベルの英会話力と非ネイティブの英語であれば問題なく聞き取れるリスニング力が身に付きます。
専門的な内容でなければ、BBCなどの英語ニュースを見てもなんとか理解できますし、TOEICであれば700点~800点が見込めます。
東南アジアであれば十分に海外就職も可能なレベルです。
大学受験レベルの英語力がある中級者
留学時点で日常生活で困らない程度の英語力があり、TOEICなら700点ほどある中級者がこのレベルです。
このレベルからはそう簡単に英語力の伸びは感じられませんが、3ヶ月あれば非ネイティブとであれば困らないレベルで話を続けることができるようになります。
練習次第でしっかりと自分の意見も言えるようになりますし、TOEICであれば850点、相当成績が良ければ900点も狙えるでしょう。
ネイティブ圏での就職も狙えますし、海外の大学も十分に入ることができますね。
英検準一級やTOEIC800点レベルの上級者
英検準1級とTOEIC800点は試験内容が違うので横並びにすることは出来ませんが、これくらいのレベルからはあまりフィリピン留学をおすすめできるレベルではありません。
TOEICの学習しかしておらず会話の方が全然という方には良いです。
しかし、特に英検準1級レベルで更に上の英検1級を狙ってる等の場合は、学校で教えてもらうのではなく相当考えて学校を利用する方法を考えないと、まず無駄な時間に終わる可能性が高いです。
このレベルの場合は3ヶ月留学したとしても、試験対策などに集中して試験の結果として見なければ伸びは感じられないでしょう。
試験対策を中心にすればTOEICなら900点以上は目指せると思いますが、このレベルの人がTOEICのために留学するというのはもったいなさ過ぎておすすめできません。
留学を三ヶ月した場合の費用
フィリピン留学では諸費用の支払い方法は学校によって変わりますが、大まかに計算して3ヶ月留学した場合の費用を見てみましょう。
ホテル滞在型のCAEAで1番安い一人部屋と寮タイプのパシフィックツリーの一人部屋でそれぞれ計算しています。
●1ペソ=2.1円で計算
●1ドル=110円で計算
12週間の内訳 | CAEA(カエア) | パシフィックツリー(CET) |
留学費用 | 760,000円 | 5,360ドル (589,600円) |
入学金 | 15,000円 | 120ドル (13,200円) |
銀行手数料 | 2,500円 | 4,500円 |
朝食 | 不要 | 不要 |
昼食 | 36,000円 (3,000円/1w) |
不要 |
夕食 | 36,000円 (3,000円/1w) |
不要 |
VISA延長費用 | 9,400ペソ | 8,550ペソ |
SSP取得費用 | 6,000ペソ | 6,500ペソ |
ACR I-Card | 3,750ペソ | 3,000ペソ |
学生証 | 200ペソ | 200ペソ |
教材費 | 1,500ペソ | 2,500ペソ |
空港ピックアップ費用 | 基本無料 | 800ペソ |
電気代 | 不要 | 9,600ペソ (800ペソ/1w) |
水道代 | 不要 | 1,500ペソ (500ペソ/1w) |
管理費 | 不要 | 3,000ペソ (250ペソ/1w) |
清掃 | 不要・毎日 | 不要・週3回 |
洗濯サービス | 不要・週3回 | 不要・週3回 |
費用合計 | 893,300円 | 682,200円 |
ホテル滞在型や高級コンドミニアム滞在型の一人部屋であればだいたいCAEA(カエア)と同じ様な費用ですし、利用するホテルによっては普通に12週間で合計が130万円以上になる学校もありますね。
学校の寮タイプであればパシフィックツリー(CET)と同程度か少し高いくらいです。
社会人やシニア向けの学校で一人部屋を基準とした場合は3ヶ月の留学費用合計としては70万円から100万円の間に収まるのが一般的と考えて良いですね。
あと必要な費用は、海外旅行保険、航空券、各種交通費、現地での雑費です。
航空券は直行便で往復で2万円から10万円ですので、早めに留学の日程を決めて航空券は割引プロモーションを上手に利用しましょう。
海外旅行保険はマニラ近郊とセブであればクレジットカードの付帯保険を使ってキャッシュレスで診察が利用できますので、補償額と期間をしっかり確認すれば費用を抑えることができますね。
欧米留学とフィリピン留学は費用は変わらない
三ヶ月の留学費用が60万円から100万円となると「欧米留学と対して差がない」と考えて「それなら欧米に行ったほうが良いんじゃないの?」と考える人もいます。
しかし、それは大きな勘違いでフィリピン留学と欧米留学では根本的に内容が全然違うことを忘れてはいけません。
どちらが良い悪い、どちらが高い安いという話ではなく、どちらが適しているかというのが重要なポイントです。
フィリピン留学は3ヶ月以上は現地で延長する
1度の留学で3ヶ月は以上は基本的におすすめしませんが、やってみて行けると感じたらその時点で延長するのが一番おすすめです。
または、一度帰国して英気を養ってから、改めて段取りを組み直してからまた戻ってくれば良いですので、慌てる必要はありません。
どちらかと一度帰国した方が「自分に足りない要素は何か?」「次に行くまでにどういう準備をすれば良いか?」など改めて考える時間ができるので良いです。
さらに、日本にいるとフィリピンで勉強する環境の効率の良さが改めて理解出来るようになり、次の留学でまた頑張ろうという意欲も持てるようになりますね。
半年など長期の留学のお話もご参考にどうぞ。
フィリピン留学のチャンスは人生に一度じゃない
アメリカやカナダへの留学となると人生に一度行ければ良いレベルになりますが、フィリピン留学では10%、高い学校では20%程の割合で2回~3回のリピーターになる方がいます。
特にフリーランスや自営業で働いている方、時間に余裕のあるシニアの方、仕事を辞めてもすぐに次を見つけやすい看護師の方などの場合は、1年に1度2週間から4週間のフィリピン留学を楽しんでいる方も一定数います。
私が学校のマネージャーをしていた時でも2年連続で来られた方はたくさんいます。
3年連続という方も同じ学校で毎月のようにいますので、学校を辞めてからも外でお会いできるのを楽しみにしています。
もちろん、現役で仕事をしているけど会社は任せているというようなお金に余裕のある方もいます。
しかし、シニアの方は「フィリピンに来るためにコツコツ年金を貯めている」とお話されていますね。
3ヶ月のフィリピン留学で最高の効果を出す方法
とりあえず、英語を楽しみたい、英語に慣れたいという方は気にしなくて良いです。
しかし、すでに英語を楽しむという段階を越えている人が3ヶ月の留学で最高の効果を出すためには、短期と長期で明確な目標を立てないといけません。
●英会話ができるようになりたい
●字幕なしで映画が見れるようになりたい
●今よりも話せるようになりたい
残念ながらこれらのボヤッとした目標で留学する方の多くは何も手応えを感じずに終わる可能性が高いです。
随時日本人のカウンセラーがしっかりとしたカウンセリングを行ってくれて「個別に授業の内容の調整」「授業の強度の調整」「先生のマッチング」などを行ってくれる学校であれば何とかしてくれるかも知れません。
しかし、残念ながらそこまでやってくれる学校はフィリピン留学にはほぼありません。
ですので、しっかりと自分自身で計画と目標を立てることが3ヶ月の留学で最高の効果を出す方法です。
仕事でよく言われる「段取り八分」準備8割、仕上げ2割と同じです。
1.留学の目標を短期と長期で決める
2.留学前からの学習を含めてスケジュールに目標を組み入れる
3.学校やエージェントへの問合せをして、相談しながらネットでの情報収集で目標を達成できる学校を探す
4.事前学習で中学英語は最低限身につけたり、自分の目標に必要なインプット学習をする
5.留学開始
簡単に言ってしまえばこのような流れで準備をすれば失敗する確率を大幅に減らすことができます。
学校を紹介するだけのエージェントと本当のアドバイスができるエージェントでは全然違いますので、たくさん問合せしてみると良いですね。
本当に親身になってくれるエージェントでも、それぞれ留学や学習に対する考え方は違うので、自分にあったエージェントを探すのが一番です。