留学中に授業を受けていて先生が夢中になって楽しそうに話しているのを合いの手を入れながら聞いているだけで、授業が終わってしまうなんてことは日常茶飯事です。
しかし、結論から言ってしまえば、先生の話をどれだけ聞いていてもリスニング力も英語力も伸びることはほとんどありません。
さらに言えば、ところどころで何を言っているのかもしっかりと分かっていないにも関わらず、話の前後から「なんとなくこんなことを言っているんだろうな」と分かったふりをしてしまうのもよくあることですね。
リスニング力は伸びないし聞くだけ無駄
まず、フィリピン留学でもオンライン英会話でも非常に良くある状態を動画で見てみましょう。
これが、一般的に行われているフリートークやディスカッションという授業です。
生徒さんが話している時間はたった10秒足らずです(笑)
まったく会話になっていませんね。
オンライン英会話の1レッスンが25分程度なので、そのまま25分に置き換えれば授業中に話をしている時間は「先生98%:生徒2%」という配分になります。
これは、かなり酷いパターンですが、フィリピン留学、オンライン英会話に関わらずこの動画に近いことが多々行われているのが普通です。
先生の無駄話に付き合わない
夢中になって話している先生や、楽しそうに話している先生を見ていると話を遮りにくい気持ちはよくわかります。
しかし、こういった授業は、既に英語がペラペラと話せる人がコミュニケーション能力や知識力を増やしたい時には百歩譲っていいとしても、英語学習者に意味がある授業ではありません。
このような無駄話を聞いていてもリスニング力が伸びることも英語力が伸びることもありませんので、これから留学する方は十分注意してください。
授業は自分が話をする時間
授業は先生が話す時間ではなくて生徒さんが話す時間です。
授業全体で見れば、英語が話せない生徒さんよりも先生が多く話していることは当たり前といえば当たり前です。
しかし、授業全体を見直した時に「録音してみたらみたら自分が話している時間がほとんどなかった」という内容では意味がありませんね。
留学で何を目的にするかによって授業内容は変わりますが、少なくてもスピーキングの授業であれば50分授業の内、15分から20分は自分が話している時間を持てる授業がいいですね。
もちろん、初心者の方の場合はそんなに話せるわけがありませんので、しっかりと教材に沿って話す練習ができる授業を優先すると良いでしょう。
少なくてもフリートークやディスカッションで、ほとんど先生の話していることを聞いてるようなことをしているぐらいであれば、50分間の授業で先生を前にして音読でもしている方が圧倒的に学習効果がありますね。
多分、先生は途中で寝てしまうと思いますが(笑)
授業中に先生の話は遮ってもいい
フィリピン人の先生は話し出すととてもおしゃべりな人が多いのでなかなか話を遮るのが難しいですが、そこは何も気にせず普通に遮ってしまってください。
そういった先生の話がもし聞きたいのであれば授業中ではなく、学校が終わった後に近くのカフェにでも誘ってお茶をしながら聞けば良いです。
わざわざ高いお金を出している授業中に先生の無駄話を聞く必要はありません。
先生の無駄話が2分も3分も続くようであれば一言「授業に戻ろう」といえば良いです。
それがあまりにも続くようであれば、学校に言って授業中の無駄話を控えるように注意してもらうか、理由を説明して先生を変えればいいだけですね。
ただ、中には生徒さんがあまりにも話さないし、意思表示もしないので先生が話すしか無いと頑張っている場合もありますよ。
授業は自分が話せることを優先に考える
フィリピン留学の一番のメリットはマンツーマンで勉強することではなく、マンツーマンで初心者が英語を話す練習ができることです。
文法などのインプットは一人でも出来ますし、先生の無駄話を聞いているだけなら何かの音源を使ってリスニングの練習をした方が効果的です。
英会話ができるようになりたくて留学するのであれば、とにかく自分がたくさん話せる授業を選択するようにするのがおすすめです。
もちろん、話す練習に集中するためには、日々自習でのインプット学習は欠かせませんけどね。
フィリピン留学は行けばどうにかなると思うと高確率で失敗します。