フィリピン留学でネイティブから授業を受けたいという人は「ネイティブ押しのブログ」を見たり「やはりネイティブが良い」に影響されている場合が多いですね。
私はどちらかと言えば、フィリピン留学にネイティブクラスは必要無いと考えています。
もちろんオプションとして選択肢があり、どちらも選べますというのであれば、選択肢が無いよりある方が好ましいですが、それを売りとする必要は無いですね。
ここでは、私がフィリピン留学にネイティブは必要ないと考える理由をまとめています。
フィリピン留学はネイティブがいる学校がおすすめ?
私がフィリピン留学でネイティブにこだわる必要がないという一番の理由は、これまでの学校運営の経験でネイティブというだけで先生になっている人をたくさん見てきたからです。
例えば、過去に私が面接に立ち会って即不採用を決めたアメリカ人がいました。
そのアメリカ人は、簡単に言えば元大工さんで英語の講師歴無しでした。
面接では「講師経験なんてなくてもフィリピン人より英語は話せるよ」と笑いながら言っていたので即不採用で当たり前です。
しかし、数カ月後にふと他校のホームページを見てみると、セブでも人気の学校のアカデミックトレーナーとして登場していたんです。
さすがに「分からなければ何でもありだな。」と笑ってしまいましたね。
学校が嘘をついているのか、学校が騙されたのかは分かりませんが、デモクラスをチェックすれば一発で分かるはずなので言うまでも無いでしょう。
フィリピン留学でもネイティブが必要という意見もある
私のフィリピン留学にネイティブは必要ないという意見とは逆で、フィリピン留学ではネイティブを推している学校やエージェントやフィリピン留学経験者もいます。
・たくさんの学校を見学したけど、フィリピン人は文法で嘘を教えるからダメだ
・フィリピン人はネイティブが使う熟語を知らない
・フィリピン留学で学んだ英語はフィリピンで話せてもネイティブには通じない
だから最初から英語はネイティブから教わるべきということですね。
確かに、言っていることに間違いはありません。
文法が間違っている
訛りすぎている
熟語がフィリピンベースの英語
フィリピン人の先生にはそういった先生も少なくないのは事実です。
残念ながら、きっちりとした先生の採用基準がない学校は特にその傾向が見られます。
しかし、それらを差し引いてもフィリピン人の先生から英語を学ぶことを否定する理由には全くなりません。
ただ単にネイティブを売りにしている関係者なので、フィリピン人を当て馬にしているだけなのは分かります。
しかし、宣伝のためとは言ってもこのような意見になること自体がフィリピン留学について何も知らない人としか言いようがありませんね。
素人ネイティブ先生の方が感覚で英語を使う
もちろんですが、ネイティブであろうと面接で技量チェックのためにこんな質問をします。
このような、なんの説明にもなっていない返答が返ってくることが結構あります。
そのような素人ネイティブ先生はそういったことを授業でも平気でやってしまいますね。
ただ、面白いことにネイティブがそのようなことを言うと留学生のほとんどが
と納得するんです。
もちろん、フィリピン人の先生にそんな返しをされたら
というように喧嘩腰になるんですけどね。
フィリピン留学のネイティブ授業の多くは内容も全て任せっぱなし
ネイティブの授業は素人が思いつきで英語を教えているのと同じ場合があります。
当たり前ですが、ネイティブに教授法をトレーニングできるようなシステムがありませんので、大抵は英語が話せるだけのネイティブがそれっぽい授業をしています。
これまで見てきたネイティブクラスは大体が発音のグループクラス、ネイティブの言い回しを学ぶトリビア的な授業と言った内容でした。
どこから見ても、特にネイティブでなければダメなような授業はありませんでしたね。
もちろん、どのクラスもみんなが楽しんでいますが、反復性も継続性もなくあくまでその場で楽しいだけの授業でしかありません。
特に発音の授業で言えば、グループ全員で声を出して全員の音が聞き分けられるわけが無いです。
1人が出来ないからとできるまで付き合う訳でもないので、マンツーマンでフィリピン人から教えて貰う方が断然効果的です。
余談ですが、日本の学校でもネイティブのALT(外国語指導助手)が優先して雇用されています。
しかし、英語が話せる親御さんから見ると日本人バイリンガル講師に教えて欲しいという人の方が圧倒的に多いですね。
留学では初心者がネイティブ英語に固執する必要はない
私の経験からすると、基礎英語を使いこなせない人がフィリピン留学に来てネイティブから英語を学ぶ必要は無いと言えます。
良いか悪いかと言えば、もちろんネイティブから学んでも良いのですが、それが重要かどうかというとまったく重要ではありません。
素人ネイティブ先生は自然に英語が話せる様になっているので、英語の勉強方法もわかりませんし、英語を学ぶ人が躓くポイントも理解できない人が多いです。
その点、フィリピン人の先生は自分たちも勉強して英語が話せる様になっているので、本当に根気強く優しく教えてくれますね。
ネイティブを意識した方が良いのは、すでにある程度話せるレベルの人達だけですね。
なので、私は基本的に中上級者レベルくらいの人にはフィリピン留学をおすすめしていません。
学校を運営していた立場としては、ネイティブは客寄せに非常に効果的なので置いているだけです。
まだまだ、日本人には「ネイティブから英語を学ぶ方が良い!」と考えるネイティブ信奉者が多いので、ネイティブ講師が在籍しているかどうかを宣伝に使うのは効果的です。
どんなレベルのネイティブだったとしてもネイティブ常駐と書いておけば良い宣伝になりますからね。
何度でも言いますが、徹底してマンツーマン授業が受けられるフィリピン留学で初心者がネイティブ英語にこだわる必要はありません。
まとめ
どうしてもネイティブ英語にこだわるのであれば、アメリカやカナダに行く方がおすすめです。
そんなに遠くまで行く時間が無い。
そんなに費用は掛けられない。
でも、ネイティブ英語が学びたい。
それであれば、留学よりもオンライン英会話の方が断然オススメです。
わざわざフィリピンでネイティブから授業を受けるなら、好きなだけ先生を選べるオンライン英会話でネイティブから授業を受けた方がマンツーマンなので効果的です。
オンライン英会話であれば、先生が何を教えられるか?どんな評価なのか?などひと目で分かりますからね。
また、中上級者以上が留学でどうしてもネイティブ英語にこだわるのであれば、時間と費用を掛けてネイティブ圏で留学しましょう。
中途半端にフィリピンでネイティブから学ぶようなことは止めたほうが懸命です。
フィリピンにいるネイティブの先生で、しっかりと英語の教授法を学んでいる人は稀です。
妥協してフィリピン留学に来て「フィリピン人の英語はネイティブとは違う」などと声高に言うのはお門違いです。