フィリピン留学は初心者でもスピーキングの練習ができると宣伝されていますが、どんな方法でスピーキングの練習ができますか?
フィリピン留学にはカランメソッドのようなスピーキング用のダイレクトメソッドを利用した学校がいくつかありますね。
私自身がダイレクトメソッドの練習をして英会話の基礎を作り、英語が話せるようになったので、これから英語を話せるようになりたい初心者の方には迷い無くダイレクトメソッド系の受講をおすすめしています。
しかし、フィリピン留学には間違った方法でダイレクトメソッドを使っている方が多いですので、初心者がスピーキング系のカランメソッドで授業を受ける時の注意点をまとめてみました。
フィリピン留学で初心者ができるスピーキング練習
まず、フィリピン留学をする初心者レベルという方はいろいろなレベルの人がいます。
・中学1年の文法も理解出来ていない本気の初心者の人
・TOEIC650でも全然話せないから自分を初心者だと思っている人
・簡単な日常英会話はできるのに自分では全然話せないと思っている人
ここで言う初心者は中学レベルの文法はなんとなく理解できているけど英語は全然話せないレベルの人です。
さすがに完全英語力0の超初心者では、いくらマンツーマンのフィリピン留学でもまともにスピーキング練習も出来ないので、留学前に最低限の中学文法は勉強すべきでしょう。
完全に英語力が0でも留学をすることは出来ますが、それがかなり時間の無駄を生むことは間違いありません。
フィリピン留学でスピーキングをするならメソッド系がおすすめ
英語が初心者の人がフィリピン留学でスピーキングの練習をしたいのであれば、カランメソッドのようなスピーキングメソッドがある授業がおすすめです。
初心者の場合は英語を自分で考えて話すということができないので、意見を述べるような授業や雑談の延長のような授業は本当に時間の無駄です。
そういった授業はホトンド先生が1人で話しているだけで、生徒さんはホトンド何も話さずに授業が終わっているケースがホトンドですからね。
しかし、メソッド系の授業であれば強制的に話す練習ができますし、続けていれば勝手にリスニング力も上がるので一石二鳥です。
ただし、フィリピン留学で受けられるスピーキングのメソッド系の授業はやり方や授業方法を間違えると効果が低くなってしまうので要注意です。
私の場合は中学1年の文法すらまともに理解していない状態で始めたので、かなりの時間を無駄にしましたし、実際カランメソッドを受けていても効果はホトンド感じませんでした。
もちろん、自分では効果を感じなかっただけで、結果としてはかなりの効果はあったのですが、やはり最初からなんのためのどういった授業で何を意識するか理解していればもっと効率よく英語力を上げることが出来たと思いますね。
それでは代表的なスピーキングメソッドのカランメソッドを例に注意点をチェックしてみましょう。
フィリピン留学でスピーキングの練習をするならルールを守る
カランメソッド系のダイレクトメッドを使ったトレーニングの根本にあるのは「先生と生徒ではなくボスと部下であること」です。
軍隊で必要になる英語を最短期間で習得するためのアーミーメソッドが元になっているので、先生とお客様という気持ちで受ける授業では無いということです。
大げさですが、お客様気分で自分がやりやすいように変えながらするのではなく「ルールには黙って従う。従えないなら受けてもらわなくて良い。」というスタイルですね。
基本的にフィリピン留学で提供されているダイレクトメソッドの全ては「カランメソッド」やカランメソッドを土台に改変されて利用されています。
しかし、カランメソッドやダイレクトメソッドを提供している学校側や先生も明らかに見よう見真似だけで授業を提供していることが多いです。
なので、スタッフも含めてなぜダイレクトメソッドがスピーキングに有効なのか理解できていないケースが多いのも事実です。
個人的には完全なカランメソッドのルールは日本人には合わないと思っていますので、日本人向けに改良しているのがおすすめなのですが、明らかに効率が悪くなる方向へ改変してしまい受講している意味がないメソッドを提供している場合もありますね。
初心者が知らないスピーキングの基本的な6つのルール
カランメソッドなどのダイレクトメソッドの授業を受ける場合に守るべきルールがあります。
しかし、フィリピン留学では残念ながら統一されていないことがホトンドです。
何故かと言えば、目の前に生徒さんがいて、先生も生徒さんの要求を突っぱねることができません。
また、学校も要求を聞いておく方が楽なのでやりたいようにしてもらうことが普通ですね。
ルール1・授業中に教科書は見ない
スピーキングの練習をするダイレクトメソッドの授業では授業中に教科書を見てはいけません。
教科書を見ることで目で見て読んで理解してしまうので、聞いたことを頭に留めて頭の中で理解するという訓練になりません。
また、聞くことに集中しないのでリスニング力が鍛えられません。
ルール2.完全な文章「フルセンテンス」で話す
ダイレクトメソッドは英語が話せるようになる学習方法ではなく、英語を話せるようになるための基礎能力を作るためのトレーニングです。
スムーズに話せるようになるためには、まず定形の構文を理解し、構文に簡単な短文を当てはめて使いこなせるようにする必要があります。
要は、構文を使って簡単な短文も瞬間的に話すことができないのに、構文を組み合わせて長文が話せるわけがありません。
まずはきっちりとしたフルセンテンスで反復練習をすることで、基礎の構文を身に付けて、正しい英語で話せるようになるための土台を作るということですね。
片言英語やブロークンイングリッシュから脱出するには、フルセンテンスで話すようにすることは非常に大事です。
ルール3.授業中に質問をしない
ダイレクトメソッドの授業で特に言えることですが、授業中に質問は禁止です。
スピーキングの授業はスピーキングの練習をするための授業であり、質問して文法や意味を教えてもらうための時間ではありません。
せっかくスピーキングの練習ができる時間に質問をすることで、気づいたら先生だけが話して50分が終わっていたなんてことは当たり前にありますね。
また、勘の良い先生ほど生徒さんが理解できていないと判断すると授業を止めて生徒さんにお伺いしてしまう傾向にありますが、先生にも無駄に説明しないように釘をさしておかないといけません。
ルール4.文章は短縮形を使う
ダイレクトメソッドでは自然な英語に近づけて練習するために「短縮形」をつかうようにします。
短縮形というのは「I am=I’m」「I will=I’ll」「I would=I’d」などですね。
特にアメリカ人は典型的ですが、ネイティブスピーカーはとにかく英語を短縮して使うのが好きですし、なんでも短くしてしまうので知らないと聞き取れない英語がたくさんあります。
もちろん、海外では英語に慣れた人であれば、ネイティブでなくても短縮形を使って英語を話しますね。
なので、基礎のうちからそういった短縮形に耳を慣らす、口を慣らすというトレーニングが重要になります。
ルール5.会話のスピードは落とさない
カランメソッドでは生徒さんが初心者で対応できるかどうかに関係なく、会話のスピードは落とさないことが前提になっています。
これは、ネイティブが使う英語のスピードに慣れるための訓練なので、自分が聞き取れるスピードに調整して練習していては現実社会の英語の速さについて行くリスニング力が養われないためです。
ただ、これについてはフィリピン留学で先生が目の前に居る状態であれば、最速で話して無理な場合は少し調整し、聞き取れたらまた最速に戻すという調整をするのは良いと思います。
もちろん、初心者だからと言ってスピードを落としたまま授業を続けては効果が低くなるので止めましょう。
例えば、1周目は完全にスローペースで学習して、2周目は最速で練習するというようにアレンジするのであれば私は問題ないと思いますし、実際にその方が効果が出た人もたくさんいます。
オンライン英会話のカランの公式認定校ではそういった調整は出来ないですけどね。
ルール6.教科書のトピックは全て練習する
公式のカランメソッドでは「この質問は興味がないし、私はこんな英語を使わないから飛ばしたい」というような希望は受付けません。
教科書に掲載されているトピックは有無を言わさず全て行うのがルールです。
ただし、この点については飛ばせるなら飛ばして構わないと私は思います。
教材は全ての人に向けて作られているので、中にはイラッとして頭に入ってこない文章もあります。
トピックを丸ごと飛ばすのはおすすめしませんが、可能であれば一部は飛ばしても良いと思いますね。
初心者がスピーキングを練習するまとめ
スピーキングの練習ができるメソッド系の授業は本当に初心者にオススメですが、上記のような大事なルールを思うように変えてしまうと、ただ気分が良いだけの何の効果もない遊びの授業になってしまいます。
基本として、ダイレクトメソッド系の授業は前提として「中学文法を理解している」程度の英文法力は必要です。
最低限でも、自分が明日練習する内容のパートは勉強してから望まないと練習している意味が無いですので、そこだけは頑張りましょう。
また、スピーキングメソッドを利用している学校に留学するのであれば、留学開始を待つ必要はありませんね。
オンライン英会話でも同じレッスンが受けられるので、留学前に事前学習としてオンライン英会話で練習しておくことで大きなアドバンテージになりますよ。