英語が話せるようになる本で留学前に勉強しておいた方が良い参考書はありますか?
今回は留学前の事前学習用に「初心者でも英語が話せるようになる参考書」を厳選で3冊だけご紹介します。
あくまで初心者が話せるようになるための本ですので、これくらいはできるという中級者の方は不要ですが、留学前の事前学習でこれらの参考書をこなしておけば良い状態で留学がスタートできます。
ちなみに超初心者の方は、超初心者が留学前の事前準備で必ずした方が良い中学文法の話で「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」という本をご紹介しましたので、まずはそちらをご参考にどうぞ。
超初心者が一番最初にする基礎の事前学習はこちらの記事をご参考下さい。
英語が話せるようになる本を使えば丸暗記でも話せる
正直に言って、英語が話せるようになる本を丸暗記するくらいに徹底して勉強すれば基礎英会話はできるようになります。
将来的なことを考えずに即効性のある英会話力を身につけたいのであれば中級者レベルまでは丸暗記が最強です。
どんな文章でも徹底的に丸覚えして、実践で使いまくれば日常生活で困らない程度の簡単な英語はすぐに身に付きます。
とにかく早く英語が話せるようになりたい初心者に大事なことは「英語を話して通じる」という成功体験です。
その成功体験を何度も経験することによって英語が楽しくなりますし、モチベーションが上がって更に上を目指そうという気にもなれますね。
しかし、せっかく丸暗記するのであれば文法レベルを無視して覚えていくよりも、文法に沿って順序よく覚えて行く方が「本当に自分で考えて話したい」と考えるレベルになったとき必ず役立ちます。
そこで、こちらでは初心者でも英語が話せるようになる本の中でも、将来的に役立つオススメの3冊をご紹介します。
ポンポン話すための瞬間英作文 パターン・プラクティス
最初に取り組んでほしいのが、こちらのポンポン話すための瞬間英作文パターンプラクティスです。
英語学習の定番とも言う参考書ですが、基礎の土台をしっかりつくるには最適な1冊です。
いわゆる基礎文系を少しづつ変化させながら使える幅を増やすというパターンプラクティス用の本なので、中学文法の基礎をある程度身に付けた初心者が次の段階に進むのにとても良いです。
この本には「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」というのも根強い人気があるのですが、そちらの本はそのまま会話で使うとおかしな表現や回りくどい表現が多々あります。
あくまで日本人がテストの為に学習してきた英語を利用するような内容になっていますので会話向きではありません。
その点、パターンプラクティスである本書は、日本語を介さずに英語を身につける訓練ができるので、初期の内から英語を英語で考えるという習慣が身に付きますね。
あくまで英会話が目的であれば、これから英会話を身に着けたい初心者にはパターンプラクティスで練習できる本書「ポンポン話す」がおすすめです。
初心者であれば最低でも3ヶ月位掛けてこの本だけをボロボロになるまで使いこんで欲しいですね。
NOBU式トレーニング 英語のスピーキングが驚くほど上達する
こちらは中学文法を元に作られたスピーキングの基礎を身に着けるためのインプット教材です。
どうしてもこの手の本は日本文、英文ともに似通ってしまいますが、あえて両方するのであればこちらが1冊目、2冊目に瞬間英作文が良いでしょう。
2冊目に紹介しておいてなんですけども笑
ただ、こちらの方が使われている例文も自然な英文が多く、インプットとアウトプットで構成が別れているので飽きずに学習を続けることができます。
内容も中学1年から3年と分けて非常に優しく作られていて、変に小難しい言い回しを利用していないところも良いですね。
中学レベルの英単語でネイティブとペラペラ話せる本
次にご紹介するのが中学文法を使って、より自然な言い回しを使えるようになるための本です。
私がこの本を読んだのはある程度実践で話せるようになってからだったのですが、普通に使える自然な表現が詰まりまくっていますね。
この本を初心者の頃に勧められていれば、必要のない部分まで文法に拘ること無く最短で使いやすい英語を身につけられただろうと思います。
難しい文法も無く、難しい単語も使わなくても英語は話せるということが良くわかりますね。
もちろんビジネスレベルであれば難しい単語や小難しい話し方もする場合があるので難しい単語も知らないといけませんが、初級者には当分は必要ありません。
また、英会話はあくまで人とのコミュニケーションなので相手が知らないような単語をさも自分は上級者のように使うのは、ただコミュニケーション能力の低さを自慢しているような物ですからね。
より簡単に、よりシンプルに話す置き換え英語を初期の内に身につけるにも良い本です。
英語が話せるようになるパターンプラクティス
パターンプラクティスと言われても良く分からないと思いますので、パターンプラクティスについて簡単に説明してみましょう。
パターンプラクティス系の参考書は、似たような文章を形を変えて練習できるので、初心者でも無理なく身に付くのが良いです。
例えば良くある使いやすいを丸暗記して覚える場合に下記のような例文があるとします。
非常に使いやすい文章ですね。
まったく英語が話せない人でも、そのまま使ってしまえば英語が話せる人になれるフレーズです。
ただ、このような英語も日常生活では使いやすく便利な英語ですが、こういったフレーズだけをたくさん覚えても1つのフレーズは1つでしかありませんので使い回しが効きません。
簡単に言えば、こういった丸暗記フレーズを100個覚えても、100個でしか使えないということです。
しかし、パターンプラクティスによって学習すれば1つのパターンが100にも1000にもなります。
例えば「I want to ~ ~したい。」というパターンで言えばこうなります。
I want to go to Tokyo.
東京に行きたい。
I want to drink something.
何か飲みたい。
I want to see a movie.
映画が見たい。
She wants to meet him.
彼女は彼に会いたい。
He wants me to talk to her.
彼は私に彼女と話して欲しい。
I don’t want to go with you.
あなたと一緒に行きたくない。
このように、「I want to ~ (~したい)」と動詞などの組み合わせでどれだけでも増やしていけるのが、パターンプラクティスで練習する大きなメリットです。
こういった極簡単なことを瞬間的に話せるようになることが日常英会話では重要ということも言えますね。
ちなみに「I want to~(~したい)」だけで覚えてしまうと、ネイティブと話していると「???」となることがあります。
例えば「~したほうが良い」という時は「should」を使うのが私達日本人の英語学習者には一般的ですが、ネイティブは違う言い方をします。
You should apologize to him.
彼に謝った方がいい。
この場合にShouldを使うと「絶対謝らないとダメだ。あなたが悪い。」というようなニュアンスを与えます。
しかし、ここで「might want to」を使うことで柔らかいアドバイス的な意味合いになります。
You might want to apologize to him.
彼に謝った方が良いと思うよ。
日本人の英語学習者はmightの使い方に慣れていないので「私が彼に謝りたいってことかな?」と勘違いしてしまいますね。
他にも「want to」には使い方があります。
Do you want to eat something?
何か食べたいですか?
Do you want to read this book?
この本を読みたいですか?
You want to drink beer!
ビールが飲みたいでしょ!
一般的には日本人が学ぶ中学文法ではこのようになりますが、これも意味合いが違います。
Do you want to eat something?
何か食べませんか?
Do you want to read this book?
この本を読みませんか?
You want to drink beer!
ビール飲みなよ!
このようにwant toには「~したい」ではなく「提案」や「おすすめ」の意味がありますね。
このように、パターンプラクティスで練習しているとこういったことも頭に入りやすくておすすめです。
初心者は英語の単語学習を「まだ」放置してもよい
フィリピン留学の体験談を読んでいるとよくある感想がこちらの2つ。
このように英語が話せなかったり、聞き取りが出来ないのは単語が足りないからだという声を聞きますね。
しかし、単語についてはTOEIC300台から400台ほどの初心者から初級者は「まだ」単語を気にする必要はありません。
なぜかと言えば、使わないかも知れない単語なんて「将来的に役立つから!」と言われても、どれだけ学習しても身につかないですし、やる気も起きないからです。
しかも、単語を1000語覚えようが、2000語覚えようが使い方がわからない初心者には大きな意味がありません。
単語の勉強も学習法に気を付けなければ、覚えた単語がホトンド無駄になることもありますしね。
単語の学習が不要な訳ではない
では、初心者はまったく単語の勉強をする必要が無いのか?と言えばそうではありません。
単語は今回ご紹介した3冊に出てくる単語だけで最初の段階の日常英会話には十分だということです。
留学以外も長期的に英語学習を考えているのであれば、基礎的なレベルを越えた時に必要な分だけ覚えていけば大丈夫です。
もちろん、TOEICなどのテスト勉強なのであれば違う話になりますし、先にも書いたように短期間で一気に英語力を伸ばすことを考えるのであればドンドンすべきです。
あくまで初心者が最短で英会話ができるようになるためであれば「初心者の段階」で無駄に使わない単語なんて覚えても仕方ないということですね。
英語は基礎文法を無視すると優しい人にしか通じない
日本語であれば文法なんて気にしなくても通じます。
例えば、「食べたい、寿司ある、近くに、ここの?」と外国人が言えば「あー寿司屋さんを探しているんだな」とだいたい理解することができますよね。
なので、日本語は文法がめちゃくちゃでも、外国人が日本人に言えば通じるのでまず単語が大事なのが良く分かります。
同じように英語でも文法なんて後回しでも良いと考える人も結構多いです。
ただ、これは英語と日本語の構造が全然違うために意味が通じるだけです。
さらに言ってしまえば日本語の場合は発音、イントネーション、アクセントが違ってもだいたい通じるのでほとんど気にしなくても良いですしね。
しかし、例えば外国人に日本語英語でこのように話してみましょう。
などと言って単語を並べてもまったく通じませんし「なんだこいつ?」と思われて相手にされません。
むしろ最低限の発音が出来ていなければ単語すら通じないでしょう。
もし、これが通じるとしたら英語が通じてるのではなく、話しながら必死にしているジェスチャーが通じているだけです。
中学文法の3年から使い方が怪しくなる人が多い
日常生活での簡単な会話であれば中学3年間の文法があれば充分ですが、中学1年~2年は理解して使いこなせても、3年になると急に怪しくなる人が多いですね。
そんな場合は、もう少し理解力を深める意味合いで、高校生文法を学習してみると良いでしょう。
少しだけレベルが上の文法を学習することで、もう一度中学レベルの文法に戻った時に「あーこういうことか!」と、理解度が深まっていることが多々あります。
まとめ
ここでのお話はあくまでとにかく英語が話せるようになりたい初心者の方向けです。
何度でも言いますが、初期の学習には文法に沿って例文を丸覚えしていくことが最強です。
いろんな例文を覚えて行くことで、自然に文章の構造も理解できるようになるので、最初はあまり難しく考えずに量をこなしていくのがおすすめです。
ただし、丸覚えしても覚えるだけでなくしっかりと耳で聞いて、声に出しながら丸覚えするようにしないと意味がありませんので気を付けて下さいね。