フィリピン留学と言えば、皆さん御存知の通り発展途上国に来ることになります。
すると、多くの方がフィリピンでの「下痢」「病気」「食中毒」などについて心配します。
下痢や食あたりくらいならまだ良いですが、海外で今までなったことがない病気になるということは考えるだけでも怖いですよね。
今回は、フィリピン留学で留学生が滞在中によく起こす下痢や体調不良と対処法をご紹介しましょう。
フィリピンで下痢や病気は当たり前
私が語学学校で働いていた5年間の経験で言えば、学校で働いていた時に病院まで付き添った数は5回や10回ではありません。
CAEA(カエア)で働いていた時は学校から病院が見える場所(徒歩3分)にあったので少なかったですが、それでも1人では心配という生徒さんに付き添っていました。
例えば、まったく英語の話せない女性の留学生が下痢と食中毒にやられた際に、そのまま入院することになってしまったことがあります。
もちろん、入院だからと放おってはおけませんので、その生徒さんの着替えなど含めて病院に運びました。
そして、学校に戻ろうとしたら「英語も話せないし不安なので一緒に泊まって下さい」と泣きつかれて、補助ベッドを使って一晩見守った経験もあります。
ただ、日常的な下痢、風邪などは頻繁にありますが、入院まで行くケースはそれほど多くないので過度に心配刷る必要はありません。
フィリピン留学で下痢・食あたりや腹痛になる原因
フィリピンだけでなくどこでも同じですが、発展途上国に行けば下痢くらいはなって当たり前です。
私の場合はむしろフィリピンで調子が良かったことの方が少ないです。
日常的にお腹の調子は悪いのでフィリピンではそれが普通だと思っていますね。
日本に一時帰国すると2~3日もすれば快調になったりしますので、やはり何かあるのは間違いないのでしょう。
運が悪ければ到着した日にもなりますし、数週間滞在すればなんらかの変化は起こるでしょう。
しかし、これはフィリピンだけでなくどこの国へ行っても同じように下痢になったり、調子が悪くなります。
発展途上国などへ行けば誰もが通る道だと思って開き直ってしまいましょう。
下痢や食中毒の原因もいろいろありますが、簡単にご紹介しましょう。
フィリピンで下痢の原因はシーフード系や生のフルーツ
私の中では、食べる度に漏れなく直撃して下痢になっている魚や貝などのシーフード系が一番怖いです笑
特に魚は表面が黒焦げなのに中身は生焼けといことが多いので危ないですね。
私は生牡蠣が大好きで、日本にいる時はシーズンになると毎年お取り寄せして食べていました。
フィリピンでは安く食べられると聞いていたので、オイスターバーも楽しみにしていましたね。
しかし、現地での生鮮食品の扱い方を見て生モノはスッパリと諦めて、一度も食べたことはありません。
また、案外原因に気づかないのがフルーツです。
健康に良さそうだからと糖度の高い生のフルーツを食べすぎて、お腹を壊して下痢になることは少なくありません。
特に身体が疲れているときや渡航してから1週間くらいの間に食べ過ぎるのは止めた方が良いですね。
下痢の原因・フィリピンではレストランで水道水を使っている
当たり前なのですが、レストランで出てくる水が水道水の可能性は高いです。
一応、フィリピンも都市部では水道水が改善されて「飲んでも大丈夫な水」と言われていて、学校の先生達でも飲んでいるという人はいます。
「ミネラルもあって安全」「ペットボトルの水より安いし環境に良い」などと発表されていますが、残念ながら私は一切信用していません。
普通に口に入れるだけで明らかに違う味がしますからね。
特に、フィリピンの水で育っていない外国人は飲まない方が良いです。
ローカルの安めのレストランなどでは、普通に水道水を出してくることがあるので絶対にサービスウォーターを飲んではいけません。
フィリピンの水は硬水
フィリピンでは主にウォーターサーバーの水やペットボトルの水を飲むことになります。
フィリピンの水にも軟水と硬水がありますので、軟水に慣れている日本人がそういうものだと知らずに飲み続けると軟便になったりお腹の調子を壊したりします。
細かく言えば、フィリピンで売られているペットボトルの水をミネラルウォーターと呼ぶ人が多いです。
しかし、一般的にフィリピンで出回っている安いペットボトルの水は蒸留水ばかりなので、ミネラルなんて欠片も入っていません。
ミネラルなどを気にするのであれば、しっかりと要素をチェックしてから購入すると良いですね。
また、フィリピンでウォーターサーバーに使われている飲料水のタンクも、浄水器らしきもので飲める程度にしただけの水です。
ホトンドの生徒さんが問題なく普段から飲んでいますが、本気で水が気になる人は普通にペットボトルの水を飲んだ方が良いですね。
フィリピン留学で咳・喉の痛みから始まる体調不良や風邪
フィリピンは暑い国なので風邪なんてひかないと思いがちですが、風邪は非常に多いです。
原因に挙げられるのが下記の2つから喉をやられて体調を崩すパターンです。
エアコンや扇風機の使いすぎで喉をやられる
社会人やシニアの方がフィリピン留学で選ぶ学校は多くの場合で、ホテル滞在であったり、プレミアム校と呼ばれるような設備が整った個室があります。
そういったお部屋にはもちろんしっかりとエアコンがあります。
そして、暑い国なので当然エアコンを使う訳です。
しかし、エアコンは冷房を利用するとエアコンの中にある熱交換器が働き空気中の水分を蒸発させてしまいます。
すると、寝ている内に空気が乾燥してしまい、喉が乾燥して、ウイルスなどで炎症を起こすという状態になります。
また、扇風機も直接体に当てていると体調を崩す大きな原因になりますね。
特に口呼吸で寝ている人が扇風機の風を顔に当たるような状態で寝るのは避けましょう。
この喉の痛みや咳に掛かると、少なくても1週間は熱や不快な症状に襲われますので、授業どころではなくなってしまいます。
・寝る前にはエアコンの温度を26度~27度に設定する
・寝る際には軽くしめったタオルや水の入ったコップなどを近くに置く。
26度~27度では暑くて眠れない人は、もう少し下げてマスクをして寝るのも良いでしょう。
・薬用のどスプレーの利用や薬用のど飴を舐める
・辛いもの、炭酸飲料など刺激物を避ける
・早期のうちにマスクを付けて自分以外への被害拡大を防ぐ
幹線道路沿いなど空気の悪い場所を長時間歩いた為に喉をやられる
フィリピンではどこでもそうですが、車が多い幹線道路沿いは空気が非常に悪いです。
さらに、正直に言ってセブは街を歩いて観光するような面白みのある場所はありません。
フィリピンでの移動は基本的にはタクシーに乗って目的地まで移動し、タクシーに乗って帰ってくるのが一般的です。
しかし、やはり皆さん街並みにも興味があるので街中をブラブラ長時間歩いたりして、喉をやられてしまいます。
どうしても道路沿いを歩く際は必ずマスクを付け、学校に戻ったらしっかりと喉のケアをしましょう。
数年前はマスクをして出歩くのは日本人程度だったので目立って仕方ありませんでした。
しかし、最近はフィリピンの人達でもマスクを付けている人が増えてきたのでそれほど目立ちません。
フィリピン留学中に食中毒や病気になったらどうすれば良い?
下痢くらいなら良いですが、原因不明で調子が悪い場合もあります。
その場合、1番最初にするべきことは当然ですが「学校のスタッフに相談」です。
シニアの方だけでなく、多くの留学生が慣れない海外での生活の上に普段していない英語勉強をさらに缶詰で行っています。
その結果、ストレスや緊張感から体調を崩すこともあります。
まずは、1日~2日様子を見て普段と様子が違うなと感じたり、おかしいなと思ったら早めに病院に掛かった方が良いです。
大型校であれば専属ナースを置いていたり、ドクターが定期的に診察に訪れてくれる学校もあります。
学校で、利用できるのであれば早めに学校スタッフに相談すれば良いですね。
学校でそういったサービスが無い場合でも、スタッフが病院に付き添って来れたり、徒歩数分で病院に行ける学校もあります。
その際は病院にある「ジャパニーズヘルプデスク」を利用することになります。
セブでの病気はジャパニーズヘルプデスクへ電話で予約
ジャパニーズヘルプデスクを利用する際は事前に電話で予約が必要です。
これも通常は滞在している学校のスタッフがしてくれますので何もする必要が無い場合がホトンドです。
電話は日本語ですので学校が休みの時は自分でしても大丈夫です。
(稀にフィリピン人スタッフも出ますけどね)
電話での予約時に下記のことについて質問があります。
●名前
●保険会社
●症状
●いつ頃から?
●受診希望時間
ジャパニーズヘルプデスクは保険必須
セブの中にジャパニーズヘルプデスクがあり、日本人スタッフが常駐している病院は「セブドクターズホスピタル」と「チョンワホスピタル」の2つです。
両方共セブシティのアップタウンにお互いが見える距離にありますので、近い学校は便利ですね。
まず、ジャパニーズヘルプデスクを利用するには下記のいずれかが必要です。
●海外旅行傷害保険証
●海外旅行保険が利用できるクレジットカード
また、受診時にはパスポートが必要です。
保険に加入していない方も利用できますが、基本的には加入している方向けのサービスとなりますので、加入していない方は全て有料になります。
ジャパニーズヘルプデスクへ行って受診
受診の際はジャパニーズヘルプデスクの日本人スタッフが同席してくれます。
英語が話せない方でも問題ありません。
また、お医者さんも子供からシニアまで日本人留学生を多く診察しています。
先生も日本人に慣れていますし、片言で日本語を話す先生もいます。
専門的な診察が必要な場合は、専門医がいる診察所まで移動することもあります。
保険があればキャッシュレス対応
受診後はお支払いとなりますが、海外旅行保険があればもちろん支払い不要です。
ただし、既往症、法律に反して起きた事故による怪我などは保険適用外になります。
シニアの方では聞いた事が無いので大丈夫だと思いますが、旅行先の離島で無免許運転で骨折したとしても保険適用外ですので、高い医療費を支払うことになります。
特に、歯科は基本的に海外保険適用外ですので、3ヶ月や6ヶ月など留学予定の方はしっかりと歯医者に行っておいた方が良いですね。※特約で加入していれば可能
三井住友海上 / JI傷害火災 / 損保ジャパン日本興亜 / AIU / AU保険 / HS保険 / エーズ損保 / セコム損保 / あいおいニッセイ同和 / 日新火災海上 / ソニー損保 / 朝日火災 / 富士火災 / チューリッヒ保険 / 東京海上日動
病院の診察をキャッシュレスで受けられるのはセブとマニラの都市部だけですので、その他の地域で留学している場合はキャッシュレスで気軽に受診することはできません。
フィリピン留学で病気になったら早めに診察へ行く
よくあるのですが授業を無駄にしたくないために我慢したり、そのうち治るからと放置してしまう方もいらっしゃいます。
例えば、本当に単なる風邪であれば良いのですが、フィリピンで引く風邪は何故か異常に長引きます。
さらに喉をやられてしまって咳が止まらなくなり授業に集中できない、声がでないなど悪化してしまうことも少なくありません。
私が留学している時は冗談で100日咳と呼んでいましたが、本当に1ヶ月、2ヶ月咳が止まらなくなった人も何人か見ていますし、2週間、3週間苦しんでいる人はたくさんいました。
また、留学中に一番気を付けて頂きたいのが他の人への感染です。
自分は大丈夫だと思っていても、1m以内の距離で向かい合って授業をする先生にはすぐに移ります。
学校の中だと周辺の生徒さんに移るのは異常に早いです。
過去には、ただの風邪だと思って無理して授業を受けていた生徒さんが実は風疹で多くの生徒さんに感染してしまい大問題になった学校もありました。
自分だけでなく周りの迷惑にもならないように、おかしいなと感じたら早期に受診されることをおすすめします。