フィリピン留学と言えば、治安面のトラブルについては良くブログなどに書かれています。
しかし、現実的に一番多く関わる語学学校の中で起こるトラブルについてはあまり書かれていることがありませんね。
学校内のトラブルなんて不安を煽るだけなので、学校が書かなくて当たり前なのです。
ただ、前もって知っていれば防げるトラブルも多々あります。
ここでは、私が5年間の語学学校勤務で経験したことを踏まえて、学校内で起こるトラブルや困りごとについてまとめてみましょう。
フィリピン留学で起こりやすいトラブル
フィリピン留学をして学校で起こりやすいトラブルといえばこれくらでしょう。
・学校内や寮内での盗難
・秘密の会話はすべて筒抜け
・先生と性格などが合わないことによるトラブル
・先生との恋愛トラブル
・他国の生徒に言い寄られるトラブル
留学生同士や学校スタッフによる内部犯行の窃盗
学校としても一番神経を使っているところですが、学校内で生徒同士やフィリピン人スタッフなどによる窃盗が起こる場合もあります。
学校の中での内部犯行で、防犯カメラに写っていれば犯人を捕まえることはできます。
しかし、ほとんどの場合は証拠が無いので泣き寝入りです。
特にホテルを借りている学校の場合はホテル内で盗難騒ぎがあったとしても、ただ部屋を借りているだけの学校には関係のない話になってしまいます。
貴重品は鍵のあるロッカーなどに入れる。
カバンもしっかりとロックを掛けておく。
仲が良くなったからと言って生徒同士でもお金の話などもしない。
こういった最低限の注意はして当たり前ですね。
特に、部屋の中にスマートフォンやパソコンなどを放置している人も多いです。
どれだけ安全な様に感じても、フィリピンでは1,000ペソ(2,000円)ほどが高額紙幣です。
ハウスキーピングのような職業であれば日給の2倍ほどの金額です。
パソコンや日本人が持つような高価なスマートフォンは一般人は買うことができないレベルです。
留学で学校に居ると言ってもあくまで発展途上国のフィリピンです。
部屋の掃除をしていて、売ってしまえば数ヶ月の収入になるものが無造作に置いてあれば、後先考えずに盗んでしまう人が多いのも事実です。
わざわざ高価なものを放置して、誘惑させないようにしてあげるのも気遣いですね。
基本的にどこの学校の規約でも「盗難などには一切責任を負いません」と記載されているので最低限の対応以外はしません。
日本では社員がしたことは会社の責任です。
しかし、海外では社員であろうと個人がしたことは個人で責任を取るのが一般的です。
学校に責任を求めても、どんどん揉めるだけでどうしようもありません。
こういったことを忘れない様にして、どんな場合でも何か起こるかも知れないということは普段から気を使った方が良いです。
また「日本人はそんなことしないだろう」「日本人だから安心」と考える人は多いです。
フィリピン人に内緒は無い
フィリピン留学で授業を受けていると先生ととても仲が良くなります。
そして、特に女性の生徒さんなども先生とぶっちゃけのガールズトークをするようになりますね。
もちろん、自分は仲良くなった先生を信用してその先生にだけ話しているつもりなのです。
しかし、いつの間にやら自分の話をいろんな先生が知っているということも普通です。
ひどい時は、他の先生達が担当している生徒さんに話すので、いろんな生徒さんまで広がってしまうこともあります。
フィリピン人はめちゃくちゃゴシップ好きですし、秘密なんて無いも同然です。
しかも、めちゃくちゃ口が軽いので、漏れて困るような話は絶対にフィリピン人にしてはいけません。
私は仕事上の話で何度もそういった被害にあっています。
極力フィリピン人スタッフには漏れないようにしますが、フィリピン人でマネジメントに加わっている会社のオーナークラスの関係者がペラペラと話すんですよね笑
また、学校で撮影した写真は何も言わなければFacebookやInstagramなどでもどんどん写真を使われます。
もちろん、学校側も写真を使わせて欲しいので撮影するのですが、どこかに掲載されるのが嫌な場合は写真に入らないようにした方が良いです。
ただ、皆さんが留学前に色々調べて写真なども参考にするように、これから来る生徒さんも参考にしています。
語学学校で先生の変更をしたら嫌われた?
フィリピン留学はマンツーマンが売りですが、先生も生徒さんも人間ですので性格や空気感が合う合わないは必ずあります
そして、授業中に先生と生徒さんがちょっとしたすれ違いから険悪な雰囲気になってしまい、生徒さんが先生の変更を希望することも当たり前にあります。
そんな時に、しっかりとトレーニングされていない先生やプロ意識が低い先生が多い学校の場合は、翌日から先生が生徒さんのことを無視するう人もいます。
また、その先生と仲の良い先生も一緒になってその生徒さんを避けたりします。
例えばこんなこともあります。
生徒さん「先生が間違ってるからそれを指摘したら態度が悪くなった」
先生「酷く失礼な言い方で侮辱された」
こんな時にはお互いの言い分があり学校側も困りますね。
基本的にフィリピン人はとてもプライドが高いので、上司であろうと言い方を間違えれば酷く怒って態度が悪くなります。
もし人前で怒ってしまうとどんな仕返しがあるか分かりません。
例えば、若い先生に気になることがあるから助言として「こういう風にした方が良いよ」と教えられた時に気軽な気持ちで
You had better to do that.
(そうした方が良いよ)
と聞いたとします。
しかし、先生(特にネイティブ)にはこう聞こえています。
You had better to do that.
(そうしなくてはいけません。またはそうしないとダメだよという脅し。)
You shouldとアドバイス的に言うべきところを、had betterで忠告的な英語を使ってしまっただけです。
先生も英語が上手に話せない人が言っていると分かっているので喧嘩になりません。
(なる時もあります)
しかし、あまりにも「私は人生の先輩だから私が正しい」というような態度であれば先生も怒りますね。
元々、フィリピンでは先生は偉い人という立場なので見下されるのは嫌います。
どちらが悪いという訳ではありませんが、先生と何かあった場合は直接言うのは止めておきましょう。
フィリピン人以外の日本人スタッフやマネジメントに伝えるのが一番確実です。
フィリピン留学あるあるの先生との恋愛
先生との恋愛もフィリピン留学ではあるあるですね。
特に若い生徒さんと若い先生が多い学校の場合は恋愛関係になることが多々あります。
毎日狭い空間で一緒にいるのでお互い好みのタイプであれば盛り上がって当然です。
個人的には仕事にさえ差支えなければ、それはそれで構わないと思います。
先生と恋愛関係になって英語力が一気に伸びた生徒さんも知っているので、ある意味良いことだとも思います。
特にフィリピン人女性の嫉妬や怒りは凄まじいものがありますからね笑
フィリピン人の先生と恋愛関係になってしまうと、まずその先生とは授業になりません。
そして、かなりの高確率で滞在中に何か問題を起こしてくれます。
付き合った生徒と喧嘩をした翌日は先生が出てこなくなるなんて話もフィリピン留学では普通です。
また、その二人が別れたりすると、他の先生からその生徒さんへの風当たりが強くなったりもしますので学校としては非常にめんどくさいことになりますね。
留学中に他国の生徒から言い寄られる
多国籍の学校から来た生徒さんから良く聞く話が、言い寄られて邪魔だったという話です。
もちろん、言い寄られてそのまま付きあって幸せな人もいますよ。
ただ、勉強しに来てるのにしつこく付きまとうので迷惑だったという人もいます。
日本人と違って、他国の男性はかなりアグレッシブですので、その気の無い生徒さんには本当に迷惑でしかありません。
韓国人の場合は、本当に人前でいきなり花束を渡してきたりもします。
自分はその気がないのに、そういう様子を見た先生や生徒からもはやし立てられてしまい本当に嫌だったという人もいました。
そういったことに興味が無い、もしくは今は必要ないと考えているのであれば、できるだけ集団には入らず個人で動いている人と行動を共にすれば良いですね。
差別する訳ではありませんが、私がこれまで会ってきた他国の生徒さんは世界的に人気がある日本人女性を狙っている人がとても多かったです。
勘違いさせないように言動には注意した方が良いでしょう。
まとめ
留学と言ってもあくまで海外ですし、治安が良く無いと言われるフィリピンです。
学校の中でもこのような話があるということを頭に入れておいてもらえれば、不要なトラブルも避けやすいと思います。
特に狭い空間での人間関係はいろんなトラブルを起こしますので、適度な距離感を保って本来の目的に集中できるようにしましょう。