フィリピン留学で学校を探す際のお問い合わせに「虫が出ない」というのも定番のお問い合わせの一つです。
しかし。
結論から言えば「フィリピンでゴキブリや虫を避けることは無理」です。
私はいつもこのようにお伝えしていますが、ゴキブリや蟻が全然平気ですという方は中々いませんので仕方ないですね。
ただ、フィリピン留学をする時期や施設を選べばかなりマシになりますので、ここではフィリピン留学で出来る限りゴキブリや虫を避ける方法をまとめています。
フィリピンの雨季は大きいゴキブリや蚊が増える
100%はありませんが、6月~11月の雨季を避けて12月~5月の乾季を選んで留学すればゴキブリや虫に出会う確率は大幅に減ります。
例えば、同じ学校でも雨季に留学した人と乾季に留学した人では虫の遭遇率が変わります。
「この学校はゴキブリが多すぎて嫌だった」という感想も別の内容に変わる可能性は充分にあるので一概に学校の清潔面の問題ではないということです。
フィリピンのゴキブリは大きくてアグレッシブ
フィリピンのゴキブリは普通に大きい上にアグレッシブです。
なぜか道端で見るゴキブリは動きが緩慢ですが、部屋の中に出るゴキブリはめちゃくちゃアグレッシブです。
私がセブで拠点にしていた部屋は26階建ての12階でしたが、雨季は窓を開けていると週に軽く2匹から3匹は外から飛んで入ってきます笑
そして、毎日雨が続いている時や特に強い雨が降っている日は劇的にゴキブリが増えます。
雨の日に道を歩いていると、雨水が溢れて排水口で留まっていられないゴキブリが大量に道端に出てきているということも少くありません。
反対に乾季の間は私の部屋でも2ヶ月~3ヶ月の間まったく見ないことも当たり前です。
フィリピンでゴキブリが出るかは学校の施設や環境次第
当たり前ですが、学校の施設環境によってもかなり変わります。
ゴキブリや虫が出にくい順番で言えば・・・
1位 ホテルの部屋
2位 コンドミニアムの部屋
3位 格安寮でも外と直結していない部屋
4位 玄関を開けたら外の部屋
5位 ボーディングタイプ(一軒家)の寮の部屋
サッと並べましたが、1位~2位と3位以下は相当な差がありますね。
玄関開けたら外部と直結している部屋も雨の日はかなり増えます。
特に部屋が一階の場合は周辺の排水口から上がってきたゴキブリが簡単に部屋に入れますしね。
ただ、皆さんご存知のようにゴキブリは暗い場所、狭い隙間、高湿度でジメジメ、暖かい場所を好みます。
ホテルやコンドミニアムでも部屋に窓がなくて、換気が上手くできなかったりすると出やすくなります。
また、キッチンがある部屋の場合も油などの飛沫を綺麗にしておかないとゴキブリは出やすくなりますね。
施設が虫対策のペストコントロールをしているかどうか
ペストコントロールとは、簡単に言えば害虫駆除のことですが、防除とも言って適切な処置をすることで前もって防ぐということですね。
これはホテルや学校によるので確認する方法は無いのですが、私が働いていたCAEA(カエア)では場所により2ヶ月~3ヶ月に一度は行っていました。
そのお陰か、私はCAEAで働いていた3年間では、8階の屋根裏スペース以外はホテル内で動いているゴキブリに出会ったことは一度もありません。
すでに死んでいるゴキブリは1ヶ月~2ヶ月に1回ほどは見ましたけどね。
24時間ホテルに居る生徒さんの場合は・・・
ここまで来れば完全に運としか言えませんし、これも夏季と雨季の違いが原因になっている可能性もあります。
各学校でもペストコントロールをしている所は多いようですが滞在していた生徒さんに聞くと「12週間滞在してたけど見たことがない」という学校もあります。
と言っても、夜間、週末、生徒さんが授業で居ない時間などを狙って、害虫駆除を行なっていることもあります。
私が最初に働いていたボーディングタイプの学校などは2年間で一度もやったことがありませんでしたし、残念ながらこればっかりは入校してみないと真偽は分かりませんね。
フィリピンのゴキブリは噛む
雨季にはゴキブリが増えるのが間違いありませんが、害虫としての危険度としては低いですよね。
もちろん、精神的な不快感には凄まじい物がありますが、直接の害は基本的にありません。
と言いたいところなのですが、実は・・・
もちろん、ホテル滞在系に移ってからは一度もありませんけどね。
また、雨季には直接の害がある「蚊」や「ダニ」も増えますので、危ないのはどちらかと言えばこれらの方です。
蚊玄関が外に面している場合はすぐに入ってきます。
外出する際もしっかりと虫除けを塗っておかないと、レストランのテラス席や野外のお店などに行くとすぐにアチコチ刺されてしまいます。
デング熱やジカ熱など蚊が媒介するものは学校ではどうしようもありませんので、気軽に刺されないようにしっかりと対策はした方が良いです。
この点でも雨季より乾季のほうが安全度が高いですね。
ホテル滞在系であれば虫は少ない
全体的には雨季よりも乾季の方が虫が少くておすすめですが、ホテル滞在やコンドミニアム滞在であればそれほど気にする必要はありません。
部屋の玄関が外に面しているのであれば、正直なところ例えペストコントロールをしていてもどうしようもありません。
しかし、ホテル滞在系であれば自分で日本から対策出来るものを持っていけば良いだけの話です。
最近はゴキブリ対策、蚊対策のグッズはかなり優秀です。
私の部屋のように飛んで入って来るのは防げませんが、密室であれば1日1回で24時間大丈夫というようなスプレーを贅沢に1日2~3回使っておけばかなり防げますよ。
フィリピン留学をするのであれば、ゴキブリや虫との遭遇は避けては通れない道ですが、「時期、環境、対策で確率を大きく下げることもできます」というお話でした。
残念ながらそれでも100%では無いので、虫が嫌いな方は出ないことを祈るのではなく、出ることを前提に対策していきましょう。