春休みや夏休みに海外留学したいけど、1ヶ月しかないから遠くへはいけない。
セブ島なら近いから行けるけど、たった1ヶ月で英語力って伸びるのかな。
なんか1ヶ月のフィリピン留学じゃ費用の無駄になりそうだからどうしようかな。
留学を考えるときには、こんな疑問を持つ人も多いと思いますので、こんな悩みをお持ちの皆さん向けに1ヶ月留学についてまとめました。
今回はフィリピン留学を1ヶ月する効果と費用をご紹介しましょう。
フィリピン留学1ヶ月の効果ってどうなの?
この質問は学校でマネージャーをしていた時から何度も回答しました。
そこで、実際に伸びるのか伸びないのかと聞かれれば・・・
ということが現実です。
実際にフィリピン留学をした人に「フィリピン留学1ヶ月して英語力伸びた?」と聞いてみたらこう答える人が多いでしょう。
このような返事が帰ってくるのが普通です。
と言い切れる人は、フィリピン留学の留学生を全て合わせても20%も居ないのではないでしょうか。
1ヶ月の留学でスピーキングに効果はあるのか?
1ヶ月の留学でスピーキングを練習して英会話力や英語でのコミュニケーション能力が上がるかどうかと言われると、伸びたと実感できる人はやはり少ないです。
なぜかと言えば、スピーキングはTOEICのように点数が目に見えないために、英語力が伸びたか伸びていないかの判断基準が自分の判断でしかないからです。
もちろん、学校でのスピーキングテストだったり、先生から「上手く話せるようになったね」などと言う評価で伸びを判断することもできます。
しかし、思うように話せていないと自分で思っている限り「伸びていない」と判断してしまうことが難しいところですね。
さらにスピーキングにはどこまで行けば良いという上限がありません。
「伝わる発音」
「相手の話を聞き取るリスニング力」
「瞬間的な文章作成力」
「相手の話の先を読む理解力」
このようにあらゆる要素が絡んできますので「スピーキング授業=たくさん話せば良い」と言う訳ではありません。
そして「スピーキング力を上げたい」という希望でフィリピン留学を1ヶ月しても、あまり伸び無かったと感じる人の方が多いですね。
ただ現実はTOEICのスコアを上げるよりも、スピーキング力を上げる方が身に付けなければならないことは遥かに多いです。
言ってしまえば、しっかりと話せるようになるためのインプットとアウトプットをしていればTOEICの点数は700点ほどまでは勝手に上がります。
セブ留学を1ヶ月して英語力が伸びる人と伸ない人
セブ留学を1ヶ月して伸びたと言える人と伸びてないと感じる人の違いは何かと言えば、これは色んな要素があるので一概に言えません。
しかし、伸びを感じた人と伸びてないと感じる人の大きな違いは留学する段階でのスタート地点が違うということが多いです。
例えば今日からフィリピン留学を始めるAさんとBさんがいたとします。
Aさん:これまでも留学前もまったく英語の勉強をしなかった初心者
Bさん:留学前に中学文法と基礎単語はある程度勉強したけどまだ全然話せない初心者
もう分かると思いますが、このように同じ初心者でも留学のスタート地点が全く違うんです。
おおざっぱに言えばAさんとBさんの間には学習時間で言えば少なくとも100時間分くらいの差があります。
学生時代の下地は英語力に大きく関係する
さらに細かく違いを言えば学生時代にどれだけ英語を頑張ったのかも大きく関係します。
Aさんは高卒で学校でも勉強なんて全くしてなかった人。
Bさんは大学を卒業して、学生時代は受験勉強などでそれなりに勉強していた人。
こうなるとAさんとBさんのスタート地点の差は100時間どころではなく、1,000時間は違うと言えます。
例え大学受験を経験したBさんが現在40代~50代だとして、勉強したのが10年前、20年前、30年前の話しだったとしてもその差は明らかです。
このように思うかも知れませんが、一度しっかりと勉強していれば思い出すのも早いですし、若い頃に身に着けたことは案外掘り起こせば頭に残っているものです。
私もそうでしたが、本当の初心者の人は基礎の基礎である「現在形」と「現在進行形」の違いが、やさしく日本語で説明されてもすぐには理解できません。
その結果として、1ヶ月の留学の効果はこのようになります。
Aさん
何もせずに留学したために路頭に迷って打ち砕かれる。
留学前に日本語で勉強すれば100時間で終わったことを、フィリピンに来てから効率が悪い方法で200時間~300時間掛けてしている間に終わる。
Bさん
しっかりと事前学習をしてインプットを済ませた状態。
インプットした英語をアウトプット練習することに集中できたことで自分でも伸びを実感でき、今後どのように勉強するべきか感じられる。
留学1ヶ月で伸びを感じなくても伸びている
では、学習の準備をしなかったAさんが1ヶ月の留学でまったく英語力が伸びなかったのかというと、もちろんそんなことはありません。
自分では感じられないだけで、本当はAさんも間違いなく伸びてるんです。
例えば、フィリピン留学で1ヶ月のあいだ頑張って勉強すれば、少なくても200時間は勉強することになります。
英語の初心者で何もしていなかった人が、1ヶ月で200時間も勉強したのですから、少しも伸びない訳はありません。
日本で働く社会人が地道に1日1時間勉強したとして200日掛かることを1ヶ月に短縮したのですから、その頑張った時間分は間違いなく伸びています。
伸びているのに伸びを感じない原因は、英語が話せるようになりたくて留学したのに思うように話せるようになっていないから、実感がわかないだけということです。
英語の学習は数百時間掛けて勉強してようやく目標に達したら、また先の見えない目標が出て、また数百時間見えない次の目標に向かって走っての繰り返しです。
ですので、Aさんは伸びていないのではなく、たまたまAさんは200時間の内に目標にたどり着かなかったというだけの話しです。
もしかすると後数日で「あれ話せるようになってるかも?」と感じる最初の目標が見えていたかも知れませんしね。
フィリピン留学の1ヶ月を無駄にしないために
フィリピン留学の1ヶ月だけに限りませんが、語学留学をするのであれば少しでも無駄にしないためにしなければいけないことがあります。
本気で1ヶ月で英語力を伸ばしたいと考えるのであれば・・・
最低でもこのあたりは理解して準備していく必要がありますね。
もちろん、英語と海外生活を楽しみたい方はこんなこと気にする必要はありません。
何を目標にするか明確にする
何をするにも同じですが、目標が無いまま留学しても何をすれば良いのか、自分がどうなれば良いのか分からないので英語力を伸ばすことが非常に難しくなります。
単純に「TOEIC目的」であれば点数で目標を決められますが、「スピーキング力UP」などのなんとなくの目標では伸びません。
留学の目標についてはこちらをご参考にどうぞ。
留学前に事前学習をする
留学前には事前学習をしましょう。
これはどこのWEBサイトを見ても書かれていることです。
しかし、このように書いているサイトもあります。
実際に悩んで動かないくらいなら留学してみた方が良いというのも事実です。
ただ、この場合は日本で出来た勉強をフィリピンでするだけなので、日本ではどうしてもやる気にならない人向けです。
しかし、私のブログでも何度も書いていますが「英語の習得のみを目標に留学する人」は留学前に事前学習をしなければ、留学失敗の可能性が大幅に上がるのは紛れもない事実ですので気を付けましょう。
フィリピン留学での英語留学への勘違いを認識する
例えば、フィリピン留学では授業数の多さがメリットのように書かれているWEBサイトがたくさんあります。
しかし、フィリピン留学で5年間マネージャーをしていた経験からしても、授業数は多ければ多いほど留学失敗に近づくのは明白です。
留学前に自分にあった授業数を見つけ出すことはとても難しいですが、少なくても初心者が1日に8コマ以上の授業を受けることは間違いなく失敗です。
ただ、どうしても自分自身では予習復習が出来ないという人であれば、1日8コマや10コマのスパルタ式で授業を受けるのも一つの手であることも確かです。
留学では学校に任せずに学校を利用する方法を考える
フィリピン留学ではグループ中心の欧米の語学留学とは違ってマンツーマンが主体です。
そのため、フィリピン留学は授業を自分の希望に沿って調整できるのも大きなメリットです。
一般的な語学学校ではスピーキング、リスニング、ライティング、リーディング、発音など全ての技能をバランスよく学習するのが普通です。
ただ、大学に入る正規入学のように数年単位で留学するのであればそれで良いですが、1ヶ月という短期間で全てをカバーするのは効率が悪いです。
例えば、セブ留学でも授業固定型の学校と希望を聞いて調整してくれる学校があるので、社会人の場合は調整できる学校を選ぶのがおすすめです。
また、留学中の学習方法でも初心者が良くやってしまいがちで時間の無駄になることが多々ありますので、この点についても注意しましょう。
セブ留学の1ヶ月の費用
セブ島への留学を1ヶ月(4週)した場合の費用総額を寮タイプのパシフィックツリーとホテル滞在タイプのセブアメリカンイングリッシュアカデミーの2校を比較してご紹介しましょう。
下記費用は目安としての留学費用のみとなりますので、往復航空券を含む交通費、海外旅行保険、遊興費は含んでいません。
※ドル建てを含んでいますので、為替レートにより変わります。
●1ペソ=2.1円で計算
●1ドル=110円で計算
4週間の内訳 | CAEA(カエア) | パシフィックツリー(CET) |
留学費用 | 274,000円 一人部屋(バスタブ無) |
1,820ドル (200,200円) 一人部屋 |
入学金 | 15,000円 | 120ドル (13,200円) |
銀行手数料 | 2,500円 | 4,500円 |
朝食 | 不要 | 不要 |
昼食 | 12,000円 (3,000円/1w) |
不要 |
夕食 | 12,000円 (3,000円/1w) |
不要 |
VISA延長費用 | 不要 | 不要 |
SSP取得費用 | 6,000ペソ | 6,500ペソ |
ACR I-Card | 不要 | 不要 |
学生証 | 200ペソ | 200ペソ |
教材費 | 1,000ペソ | 2,500ペソ |
空港ピックアップ費用 | 日曜日は基本無料 | 800ペソ |
電気代 | 不要 | 3,200ペソ (800ペソ/1w) |
水道代 | 不要 | 500ペソ (500ペソ/4w) |
管理費 | 不要 | 1,000ペソ (250ペソ/1w) |
清掃 | 不要・毎日 | 不要・週3回 |
洗濯サービス | 不要・週3回 | 不要・週3回 |
費用合計 | 330,620円 | 248,770円 |
ホテルタイプのCAEAの料金はだいたいどこのホテル滞在を選んでも似たような料金だと考えて良いですね。
寮タイプのパシフィックツリーも平均的な学校で一人部屋なら同じような料金です。
この料金に往復航空券を含む交通費、海外旅行保険、遊興費が必要になりますね。
「費用的に欧米留学と変わらないんじゃないの?」と思った人も居ると思いますが、フィリピン留学と欧米留学では内容も使う目的も違いますので同じようには考えられません。
1ヶ月のセブ留学で必要になる現地費用
次に、1ヶ月のフィリピン留学の間に必要になる費用、主に遊興費などについてご紹介します。
これについては、4週間で10,000円しか使わない人もいます。
多い人は50,000円ほど使うひともいますので人それぞれです。
普通に生活して週末に遊んで居る程度であれば30,000円あれば十分にお釣りが来ます。
物価については基本的にローカル向け(L)の物価と外国人向け(F)の物価があります。
●2019.8月現在で1ペソ=約2.1円
・コーラやスプライト(L)9ペソ 瓶250ml(F)23ペソ 缶350ml
・瓶ビール (L)スーパーで30ペソ前後(F)レストランで70ペソ前後
・缶ビール(L)スーパーで35ペソ前後(F)レストランで80ペソ前後
・パン(L)5ペソ~10ペソ(F)5ペソから50ペソ
・ペットボトルの飲水(L)(F)500ml どちらも12ペソ~20ペソ
・ハンバーガー(L)路上の屋台 2個30ペソ(F)マクドナルド 40ペソ
・アパートの賃料(L)1ルーム 2,000ペソ(F)1ルーム 15,000ペソ
そして、特に皆さんが気になるところが昼食や夕食の1食の費用だと思います。
食事は道端にたくさん出ているローカル向けの食堂へ行けばご飯1食15ペソ。
おかずが一品20ペソから30ペソで食べられますので男性でも60ペソもあればお腹いっぱい食べることができます。
もちろん、フィリピンの食堂は衛生面など無いようなモノなので、何が起こるか分からないというリスク付きです。
しかし、ローカルの食堂でご飯を食べてひどい目に遭ったという人はあまり聞いたことがありません。
ただ、道端で食べるのを避けたほうが良い食べ物は「焼き魚」ですね。
これは本当に直撃するので注意しましょう。
綺麗なレストランで食事をする場合はだいたい一品が250ペソから300ペソほど、50%ローカルで150ペソから200ペソです。
二人で綺麗なレストランに入って、それぞれセットになっているプレートを食べた場合は1人300ペソ+飲み物代といったところですので、日本円で800円~1,000円もあれば大丈夫です。
1ヶ月の留学の効果と費用・まとめ
私自身の留学経験と学校のマネージャーとして多くの留学生と関わった経験から言えば、本人の実感がある無しに関わらず必ず英語力は伸びています。
ただし、1ヶ月で伸びている実感を感じるにはそれなりの事前準備をして、フィリピン留学で英語力を伸ばす為の土台作りをしていないといけません。
また、自分の希望の学校へ行けば留学が成功するのではなく、しっかりと準備して学校の使い方を事前に知ることが出来た人が留学に成功します。
もちろん、そういったアドバイスするために私はいますのでいつでもご相談下さい。
留学はどの学校を選んでも使い方を間違えると意味がありません。