フィリピン留学をするのですが、やっぱり事前学習ってしないとダメですか?なんだかんだと言って行けばどうにかなりますよね?
多くの留学生を見てきた私の経験からも、初心者が留学前に事前学習をせずに来た段階で失敗は80%確定しているような状態だと言えます。
そして、そこから留学を成功させるには相当な時間と必死の努力が必要です。
ここでは、特に初心者はフィリピン留学には事前学習を必ず行った方が良い理由をまとめています。
フィリピン留学では事前学習が必須
実は、私が32歳の時にフィリピン留学した時は、本当になんの事前学習も準備もせずに留学したのでかなり悲惨な目に遭いました。
中1英語も理解していないのに事前に何も学習せずに留学したために、日本で事前学習しておけば4週間で済んだ学習を現地で15週間掛けて行い、かなりの時間を無駄にしましたね。
もちろん、当時のフィリピン留学は学校もサポートも相当レベルが低かったので、事前学習の重要性を教えてくれるような人もいませんでしたし、そんな現実的なことを書いているサイトも有りませんでした。
英語の初心者は事前学習で文法を勉強しておくべき
初心者がフィリピン留学をするのに、基礎である中学文法や基礎の単語も知らずに留学すると、まず基礎文法の授業を英語で学習することになります。
すると、留学して最初の授業で起きることは「英語の文法を説明してくれている先生の英語が分からない」ということです。
例えば、現在進行形と言えば一番最初に学ぶレベルの英語の基礎文法です。
日本語で簡単に説明すれば「現在進行系とは今現時点で進行中であること」ということで、意味はすぐに理解できますよね。
しかし、これを英語で説明するとこうなります。
The present progressive tense is used for an on-going action in the present.
こんな説明は、英語の初心者には文章の意味が分からないどころか、一つ一つの単語すら知らないレベルです。
そして、英文法の説明を理解するために、英語の文法用語を勉強しなければいけないという何をしているのか訳の分からない状態になってしまいます。
最低限の文法が分からないと先生が何を言っているかも分からない
さらに言えば、何かに書いてある説明の文章を読みながらの授業であれば、授業中に時間を掛けて辞書で調べながらでも理解出来る可能性が高まるかも知れません。
しかし、授業中に会話の中で先生に説明されてもまず理解できないですし、何も聞き取れません。
このように日本語で学習すれば数分で理解できることなのに、英語で学習した場合1時間~2時間掛けても理解できないということも、初心者にとっては当たり前です。
ちなみに、自慢してもしょうがありませんが、私自身はフィリピン留学中にかなり本気で勉強をしていたと思います。
授業は毎日6時間、夕方からフリークラスを2時間受講し、その日の復習をしてから、単語の学習という流れで、毎日深夜0時から1時まで復習と予習をしていましたので、少なくても1日12時間は確実に勉強していました。
ただ、その学習時間のホトンドは「Grammar in use」という有名な英語の文法教材を使って中学文法を勉強していたため理解するのにかなり時間が掛かりました。
後は、ひたすら単語を覚えていたりだったので、学習効率としては最悪の方法だったことは否めません。
留学前に事前勉強しなくてもなんとかなるでしょ?
例えば、ウェブデザイナーになりたいとするしましょう。
ウェブデザインを身につける為には、まず独学で勉強してみたり、そういったスクールに行くのが近道かと思います。
しかし、ウェブデザイナーになろうと思う人が、タイピングができない、パソコンの使い方を知らかったらどうしましょう?
それでも、スクールに行けばどうにかなるでしょうか?
どうにかなる訳がないのは目に見えていますよね。
大袈裟な例かも知れませんが、語学留学もそれと同じです。
最低限中学1年~2年レベルの文法や1,000語程の単語を身につけていなければどうにもならないのです。
留学することはお金があれば自由に出来ますが、高い費用を払っているにも関わらず、日本で一人でもできたはずの勉強をお金を払って「一番悪い効率の方法」を使って現地ですることになるだけです。
フィリピン留学は超初心者でも大丈夫?
フィリピンだけではありませんが、語学留学のタチが悪いのところは学校にしてもエージェントにしても「何にも分からない超初心者でも大丈夫」と言って、安心させて受け入れるのが当たり前な所です。
ビジネスだから当たり前と言われてしまえば仕方ないですが、そうやって口車に乗って留学してしまい路頭に迷って何も得られないまま留学を終える人は本当に何人も見てきました。
自分自身もそうだったので、私が進んでそういう留学生を増やすことに手助けはしたくはありません。
留学しても自分50%学校50%は同じ
超初心者でも大丈夫な仕組みや学習法を持っている学校はあります。
ただ、そういった対応ができる学校はほとんどありませんし、そういった学校に辿り着けたとしても、結局は事前学習していなかった分を授業と平行してどれだけ頑張って勉強できるかに左右されます。
フィリピン留学したとしても、自分で勉強しなくてはどうしようもない部分は誰も助けられませんからね。
留学での勉強は学校が50%で自分自身の努力が50%ですので、結局は自分自身に掛かっています。
どうしても自分だけでは学習しないし、虎の穴にでも入らないと自分は絶対に勉強しないタイプと自分で分かっている人であれば、伸びる伸びないは別にして思いきって飛び込むのもありですけどね。
フィリピン留学を失敗させないために・まとめ
フィリピン留学のメリットと言えばマンツーマンでのアウトプット授業「スピーキング、発音、ライティング」です。
しかし、アウトプット練習をするためにはインプット学習をしていないと成り立ちませんので、事前または留学中に授業と並行してインプット学習に力を入れないといけません。
先にも述べましたが、留学をしてからインプット学習に時間を掛けるということは、ウェブデザイナーの学校に行って、ウェブデザイナーからパソコンの使い方を教えてもらっているのと大差はありません。
何度でも言いますが、初心者が1度の語学留学で本気で英語力を伸ばしたいと考えるのであれば、事前学習をしなかった時点で失敗への大きな一歩を踏み出していると思って下さい。
貴重な時間を無駄にしないためにも、必ず事前学習や準備は絶対にするべきというお話でした。