残念ながら、まだまだ適当なことを伝えるエージェントは多いですね。
ここでは、あくまで平均的にというお話で、初心者が6ヶ月留学すればどれ位伸びるのかを掘り下げてみましょう。
ここでの初心者は留学開始時点で中学レベルの基礎文法が理解出来ているか怪しいレベルとしてお話しています。
初心者がフィリピン留学を6ヶ月しても英語はペラペラになりません
あえて、もう一度言いますが、中学レベルの基礎文法が怪しい初心者が6ヶ月留学したところで英語はペラペラになる可能性は限りなく低いです。
少なくても私が7年間フィリピン留学に関わり、今まで会ってきた留学生の皆さんの中には一人もいません。
しかし、ペラペラにはならずとも6ヶ月間モチベーションを下げずに、決めた目標をとことんやり抜く覚悟があれば6ヶ月の留学で相当な英語力を付けられることも事実です。
例えば・・・
●TOEIC300点でもTOEICに集中すれば800点位にはなる可能性がある
●非ネイティブ相手であれば、間違えながらも話を続けられる程度の英会話力
●ネイティブの英語でも聞き慣れれば対応できるリスニング力
TOEICスコアはTOEICに集中しないと6ヶ月では厳しいですが、英語が話せない人から見て「英語が話せる人」と思われる程度の英会話力は身に付きます。
もちろん、かなり頑張ればの話ですけどね。
ただ、基本的に私はいろんな面から6ヶ月留学をするのはおすすめしていませんので、それはこちらをご参考にどうぞ。
6ヶ月間の留学でどれくらい頑張ればいいの?
6ヶ月間の留学でどれ位の英語力が付くかは、どういった学校でどのような学習をするかによっても大きく変わります。
これらは目的によって変わるので一概にどの学習方法が良いとは言えませんが、これらの中で一番目に見えて結果が出るのがTOEICですね。
この中では、TOEICのスコアを800点台くらいまで伸ばすのが一番簡単ですし、目に見えてスコアが分かるので対策を立てるのも目標を立てるのも簡単です。
一番難しくて、目に見えた結果が出ないのが、バランス良く日常英会話のための学習をすることですね。
やればやるだけ英語力の平均的なバランスは上がって行きますが、結果が見えないので伸びた気もしません。
数年続けることを考えているのであれば確実ですが、短期留学での学習方法としては一番遠回りといえるでしょう。
初心者が留学で英語力を伸ばすのに効率の良い方法
初心者が6ヶ月の留学で効率よく英語力を伸ばすのであれば、オススメの方法があります。
ただし、本当に短期集中で結果を出したいのであれば、1日の学習時間は最低でも10時間は必要ですし、1日12時間でも自慢の対象にはならない程度の努力が必要です。
当たり前ですが、土日も最低4時間は勉強です。
学習時間についてはコチラをご参考にどうぞ。
留学では最初にTOEIC600点を目指す
まずは、基礎の英語力を身につける為に3ヶ月ほどでTOEICで600点ほどを目指します。
TOEICで600点を取るには、TOEICの学習ではなく中学3年間の文法をしっかりと理解し、キクタンBASIC4000やDUO3.0などの単語学習と短文ドリルなどの練習問題を繰り返せば良いだけです。
TOEIC600程度に必要なリスニングは、スピーキングと発音の授業を受けていれば勝手に伸びて行きますので、それほど気にする必要はありません。
自習では徹底的なインプット学習、授業でアウトプット学習に専念すればTOEIC300台の初心者でもTOEIC600点は3ヶ月(12週間)で840時間もあれば取れるでしょう。
一番良いのはリーディングとリスニングがバランスよく300点を越えている状態が良いですが、一般的にはリーディング270前後、リスニング330前後で600点ほどになります。
TOEIC600からIELTSに移行する・学生向け
将来的に海外に出ることを意識している学生さん向けですが、TOEIC600が取得できたら、残りの3ヶ月はIELTSの学習に切り替えると良いですね。
IELTSの試験に全然興味が無かったとしても、海外の大学に入るにも、海外で生活をするにも世界で幅広く評価されるのがIELTSです。
TOEICに比べると格段に難しいですが、スピーキング、ライティング、リーディング、リスニングと高いレベルを要求されるため頑張ればかなり英語力を伸ばすことができます。
基準が無いためにゴールの見えない日常英会話の授業を受けているよりも、よほど効率的に英語を話すための基本的なテクニックが身につきますのでおすすめです。
TOEIC600からスピーキングとライティングに集中・社会人向け
社会人であれば試験は関係ないので、IELTSではなく授業がカスタマイズできる学校を選んで、スピーキングとライティングに集中するのがおすすめです。
文法、リスニング、リーディングといった自分で出来る学習は一切授業で行わずに、スピーキングとライティングのトレーニングを続ける方法です。
フィリピンの語学学校で5年間働いた結論からすれば、フィリピン留学で進んで受講すべきレッスンはこれらです。
●発音クラス
●話すためのライティング
●レベルに合わせたスピーキング
TOEIC600前後が取れないレベルでは難しいのでおすすめしませんが、取れるレベルなのであればこの3つのレッスンだけに絞っても良いですね。
スピーキングとライティングに絞ると授業はずっと頭をフル回転させないといけませんのでかなり大変ですが、短期間で結果を出すには最適な方法です。
もちろん、ライティングはどのような方法でするかで大きく変わりますのでどの学校でも良い訳ではありませんし、対応できる学校を選ぶ必要があります。
反対にTOEIC600を越えてからは無理に受講する必要がないレッスンもあります。
●リスニング
●リーディング
●ボキャブラリー
●イディオム
●TOEIC対策
これらは、先生がいなくてもすべて一人で自己学習できますね。
もちろん、先生がいないとやる気が起きない人はバランスよく受講した方が良いです。
しかし、しっかりと自己学習できる人であれば優先して受講すべきレッスンではありません。
まとめ
何度でも言いますが、留学時点で中学生英語が怪しい初心者が6ヶ月留学をしたところで英語はペラペラにはなりません。
相当な努力を6ヶ月間続けても、よほど天才肌でもない限り無理です。
しかし、相当な努力をすればかなりの英語力が付くことも事実ですので、今後の人生に大きな変化をもたらすチャンスであることは間違いありませんね。
アドバイザーとしては6ヶ月まとめての留学はかなりの覚悟が無いとおすすめしません。