フィリピン留学にある学校のウェブサイトでは、スパルタなど1日に受けられる授業数が多いことをセールスポイントに掲げている学校がたくさんあります。
しかし、私の経験上で言えば、授業数は多ければ多いほど留学が失敗する可能性が高まります。
ここでは、フィリピン留学でスパルタに入って授業数を多くしたために失敗するパターンと授業数は少ない方が良い理由についてまとめています。
フィリピン留学はスパルタで授業数は多い方が良い?
スパルタ校であれば1日10時間は当たり前、オプションのレッスンなどを含めれば12時間なども当り前にありますね。
そして、留学生の皆さんの中にも本気の方ほど「授業数は多い方が良い!」と考えている方が多いです。
エージェントの中にも「1日10時間以上の授業で英語漬けになります!」と授業数が多いことをアピールしているサイトも少なくありません。
フィリピン留学で1日10時間や12時間の授業を受けるのも、毎日受験勉強をしているような学生さんなら耐えられるでしょう。
しかし、しばらく缶詰で勉強なんてしていなかった大人が、どれだけ意気込んだ所で1日8時間も10時間も集中して授業を受けるのは難しいです。
スパルタじゃなくてもマンツーマンだけで8時間はツライ
効果が高いからと言ってすべてマンツーマンで8時間にもなると、次から次へと新しいことを頭に詰め込むことになります。
こんな学習をしていても詰め込みすぎで頭がオーバーロード(過負荷状態)するだけです。
1日10時間ペースでの授業は、1週間や2週間などの超短期で英語学習のモチベーションアップや体験的な留学であれば良いです。
しかし、4週間や8週間などになるとまず続きません。
続いたとしても、それでしっかりと効果が出ているのかどうかは非常に怪しいです。
また、8時間も10時間も授業をしていると必ず何処かで集中力が切れたり、眠くなったりして身に入らない無駄な授業となりますね。
私も授業中に座っていると眠たくなるので午後はいつも立ったまま授業を受けていました。
「眠たいからストレッチして目を覚まさせて」と時間をもらったにも関わらず、ストレッチしながら先生の前で寝てしまったことも数回あります。
フィリピン留学はスパルタで復習ができなくなる
当然ですが、授業を受けたらその日の内に復習をしないといけません。
復習しないと言うことは、1日受けた授業を全て無駄にするようなものです。
はい。
もうコレは留学失敗への大きな一歩です。
2時間、3時間前に勉強したことですら忘れるのに、24時間以上経って復習した所でホトンド覚えてません。
そして、1日10時間授業を受けるということは、10時間分の復習をしないといけないということです。
単純に10時間+10時間で20時間とは言いませんが、少なくても合計授業時間の半分は復習に時間が必要です。
スパルタの授業スケジュール例
例えばフィリピン留学のスパルタで1日10時間授業を受けた場合はこうなります。
06:00 | 点呼 |
06:30 | 早朝ボキャブラリーテストなど |
07:00 | 朝食 |
08:00~12:00 | 授業 4クラス |
12:00~13:00 | 昼食 |
13:00~17:00 | 授業 4クラス |
17:00~18:00 | グループクラス |
18:00~19:00 | 夕食 |
19:00~20:00 | グループクラスや模擬テスト |
20:00~22:00 | 義務自習2時間 |
以降は自由時間 | スケジュール終了時点で最低でも復習が3時間は足りない |
どうでしょうか?
毎日続きそうですか?
大袈裟でなく、確実に英語力を伸ばしたいのであればこのスケジュールで、さらに3時間の復習時間を確保することが必要です。
このスケジュールを見ても「なんだ!余裕じゃん!」という強者な方は大丈夫です。
8時間でも10時間でも授業受けるのも良いでしょう。
しかし「うわぁ・・・できるかなぁ・・・」と思った方は、素直に1日6時間のコースを選ぶことを強くおすすめします。
1日6時間の授業でも、復習と予習を合わせると最低でも毎日10時間の学習が必要ですからね。
勉強に慣れていない人であればまずは1日4時間でも良いくらいですよ。
もう一度言います。
ただし、スパルタと言ってもIELTSなどの試験対策で授業に一貫性がある場合は授業が多くても効果が出ることもあります。
フィリピン留学では授業数は後から追加できる
最初に申し込むよりも少し料金は高くなりますが、だいたいの学校で現地に行ってから授業を追加を受けています。
そういった学校の場合はまず少ないコースで申し込みをして、現地で大丈夫そうなら増やすことをおすすめします。
最初から8時間や10時間で申し込んで現地でやっぱり無理となっても授業数を減らした分の返金はされません。
お金の損をしたくないために、我慢してたくさん授業を受けて余裕がなくなり、たいして身につかないという悪循環に陥ります。
留学では復習を授業スケジュールに入れる
という方は、1日8時間の授業の中で、午後最後の2時間はその日の復習に当ててもらうと良いです。
もちろん、授業スケジュールが個別にカスタマイズが出来る学校を選ばないといけませんが、1日の授業の復習を先生と一緒に出来るというのは効果が高いです。
ただ、初心者の方がオーダーメイド系で1日の授業を組む時に注意しなければいけないことがあります。
こうったことから、本当は必ず受講した方が良い授業を自分が好きな授業だけに変えてしまわないことです。
カスタマイズする際は必ず担当のスタッフと相談の上で決めることをお勧めしますよ。
まとめ
たくさん授業さえ受けていればなんとかなるという考えは本当に捨てた方が良いです。
本当に英語力を伸ばすことを目的で留学するのであれば、1日にどれだけしっかりとした勉強ができそうか自分自身と相談してから決めましょう。
もちろん、私はどれだけ多くても最高で1日8時間までしかおすすめしません。
しかし、他で問い合わせしている留学エージェントさんや学校から「授業数が多いからおすすめですよ」などと言われて強くプッシュされた時は本当に注意して下さいね。