発展途上国などへ個人で旅行へ行くような人であれば大丈夫ですが、初めてフィリピンのような国へ来る留学生は困ってしまうことも多々ありますね。
そこで、フィリピンに来た海外初心者の方が「フィリピン留学で何が困って不安になるのか?」をご紹介しましょう。
フィリピン留学に行って現地で困ってしまうこと
セブに長く滞在している私からすると治安で危険を感じるようなことはほとんどなく、それよりもフィリピンの人達の習性にイラッとすることの方が遥かに多いです笑
しかし、フィリピンに慣れている私がなんとも思わなくても、海外が初めての人だったり、発展途上国に慣れていない人であれば「危ない、怖い、困る」などがたくさんあって当たり前なんですよね。
学校で働いている時は、オリエンテーションで生徒さんを街の案内に連れて行くことは毎週ありました。
人がたくさん歩いている昼間に、しっかりと整備された大通り沿いにある歩道を10分ほど掛けてスーパーまで歩く。
初日は、こういったことでも怖いという人が想像以上に多かったですね。
セブの中でもかなり安全な地域でも「これは1人では無理・・・」と心配している人も当たり前にいました。
正直に言って、私にはそれが怖いと思う要素がまったく見当たりませんので、いつも「何もしてこないから大丈夫ですよ!」とお伝えしていました。
もちろん、悪人そうに見える人に話しかけてみたら、とても陽気で良い人というのがフィリピンなんですけどね。
フィリピンは信号が無いので怖くて道路が渡れない
フィリピンでは第二の都市として人気のセブ島ですが、まだまだ信号がある歩道やあっても安全を守るために機能している信号が少ないです。
どちらかといえば、信号があるために大渋滞が増えていますし、フィリピンでは車が優先なので信号が青で横断歩道を渡っていても左折車や右折車に当てられる可能性は低くありません。
特に最近は渋滞も酷くなったためにバイクが益々増えています。
そのため、車の脇から飛び出してくるバイクが危ないのは確かですし、私も道路を渡り終えたくらいに車の陰から飛び出すバイクでヒヤッとすることがありますね。
ただ、この状況はきっと10年や20年では変わらないと思いますので、覚悟してフィリピンへ行ってもらうしかありません。
誰かに先に渡って貰って、こそっと付いていきましょう。
フィリピンはボッタクリに遭いそうでタクシーが怖い
確かに、知らない国でタクシーに乗る時はドキドキしますよね。
ボッタクリされるのではないか?
遠回りされるんじゃないか?
ちゃんと目的地に連れて行ってくれるんだろうか?
などなど、特に発展途上国周辺ではその手のトラブルは多いのも確かです。
私も、東南アジアをバックパッカーとして3ヶ月ほど旅をした時は常にボッタクリとの戦いでしたしね笑
しかし、セブ市内での移動や近距離ならボッタクリはほぼありません。
7年もセブに関わっていて繁華街以外でボッタクリにあった事がない私からすると、セブ市内でボッタクリに遭うとすると相当運が悪い人と言っても過言では無いと思います。
繁華街周辺、空港に向かう時、高級ビーチリゾートに向かう時などは、当たり前にボッタクリに遭いますので要注意です。
流しのタクシーを利用するよりも高くなりますが「grab」という配車アプリをスマートフォンで使えば、そういったトラブルを避けるのも非常に簡単です。
また、遠方に行く時は乗車する前にしっかりと交渉してから乗れば要らぬトラブルに巻き込まれることもありません。
基本は無駄な交渉してくるタクシーは乗らなければ良いだけです。
フィリピンは野良犬が多くて狂犬病が怖い
セブ島も同じですが、フィリピンは野良犬がとても多いです。
また、普通に狂犬病が多発している国ですので、犬猫などには近寄らないように注意しなければいけません。
街中でも、車が多い通りなどはそれほどいませんが、路上でお店などをしている周辺にはホントに多いですね
しかし。
フィリピンの野良犬は基本的に動きが遅く、いつもぐったりしているので、襲ってくるようなこともなく、吠えかかってくるようなこともありません。
野良犬が近くに居ても怖がらずに無視して歩いていれば、寄ってくることもありませんのでご安心下さい。
なぜかは分かりませんが、フィリピンの野良犬は人を恐れているのが多いですからね。
どちらかと言えば、残念な飼い主に飼われているしつけが全く出来ていない犬のほうが元気があって危ないですね。
また、人通りが少ない街中では深夜になると野良犬が群れて強気になっている場合があるので注意して下さい。
むしろ、深夜に出歩かないで下さい笑
フィリピンは街中を歩き回るような国ではないので、滞在場所からタクシーに乗って、目的地に行き、タクシーで帰ってくれば関係ありません。
フィリピンはトイレに便座やトイレットペーパーが無い
発展途上国では当たり前のことですが、フィリピンは基本的にトイレに便座やトイレットペーパがありません。
私が最初にフィリピンにきた2008年頃に比べれば、私達外国人が出入りするような場所のトイレは便座もあります。
しかも、使えるレベルでキレイになっている施設も増えましたね。
ただ、残念ながらトイレットペーパーは今でも無いのが当たり前です。
そして、まだまだちょっと古めのショッピングモールやレストランなどでは便座が無いトイレも当たり前です。
さらに、東南アジアの田舎にあるトイレでは当たり前のことですが、ローカルのお店では手桶で流す場合もあり、効率的に流すのが案外難しいんですよね笑
最低限のトイレットペーパーは必ず持ち歩き、出歩く時はトイレチェックを怠らない。
むしろ、滞在場所が近ければ帰ってしまいましょう。
セブは排気ガスが酷くて空気が悪い
セブでも田舎は大丈夫ですが、車の通りが多い幹線沿いは間違いなく空気が悪いです。
2016年からは、車やバイクが目に見えて増えてきましたので、余計に排気ガスが凄いですね。
2017年からはフィリピン人ですらマスクを付ける姿が目立つようになっている位です。
ただ、セブに関わって仕事をしているからとセブを擁護する訳ではないですが、空気が悪いのは車通りが多い道沿いだけです。
ちょっと大通りから外れるだけで、空気が悪いとは思いません。
空は天気が良ければいつでも真っ青ですし、某国のように先が見えないような化学物質に閉ざされた真っ白な世界ではありませんよ。
マスクを付けて歩くのは当然ですが、歩くよりもタクシーで移動しましょう。
健康が心配な方はジムがある学校を選ぶのも良いですし、学校に無くてもジムはアチコチにあるのでそれを利用すると良いですね。
ウォーキングしたければ、マスクを付けて巨大なショッピングモールの中をぐるぐる歩けばOKです。
フィリピンはニワトリや犬の鳴き声で騒音が激しい
フィリピンに来れば分かることですので正直に言いますが、フィリピンは24時間何かしらの騒音があります笑
リゾート型の学校など本当に静かな場所もあることはありますけどね。
・車やバイクの音
・深夜でも関係なく街中でするカラオケや音楽
・犬やニワトリの鳴き声
・ホテル滞在で扉を閉める音がうるさい隣人
・寮やホテルで壁から聞こえるトイレなどの水が流れる音
・夜中に騒がしく帰ってくる生徒
・早朝から街中を歩き回るブラスバンド
などなど、騒音の元は何でもありです。
でも、どちらかと言えばフィリピンが騒々しいのではなく、日本が静か過ぎるだけとも言えます。
怒ってイライラしてもストレスが溜まってどうしようもないので、耳栓持っていきましょう。
まとめ
海外が初めての人や発展途上国が初体験の人は、フィリピン留学をすれば困ることは一杯あると思います。
しかし、フィリピンは紛れもない発展途上国ですので、日本の常識を持ち込んではいけません。
フィリピンに来て「日本だったら・・・」なんてことを考えるのが大きな間違いです。
楽天的に何でも笑ってネタに出来る人は良いですが、自分にはそんな余裕はないという人は、それなりの気持ちで留学することをお勧めします。