フィリピン留学に来るのであれば、フィリピン人の文化や特徴、考え方などを勉強しておくこともコミュニケーションを深めるのに大事なことです。
私達日本人が外国人に日本語で話しかけられたら「日本に興味あるんだ」と少し嬉しくなりますよね。
それと同じで、フィリピンの人達も自国について興味を持ってもらえると嬉しいものです。
ここでは、今回はフィリピン人の良いところ、悪いところなど特徴についてお話したいと思います。
フィリピン人の特徴・良い点
まず、フィリピン人の特徴として良い点で挙げられるのはこれらです。
●家族思いが強い
●陽気で明るい
●素直で単純なことでも楽しんでくれる
●FacebookやSNSが大好き
●英語だけでなく言語能力が高い
ざっとこのようなことが良い特徴になります。
フィリピン人は家族思いが凄い
フィリピンの人達の家族愛は本当にすごいです。
もちろん、日本人も家族愛がない訳ではありません。
しかし、日本人とフィリピン人では明らかに比較にならないレベルで家族思いが強いです。
とにかく、日本人の感覚では考えられないレベルで何を置いても家族優先です。
例えば、フィリピンではOFWと言って「Overseas Filipino Worker」(海外出稼ぎ労働者)が多い国でもあります。
そういった出稼ぎ労働者が外国行って稼いだお金をフィリピンの家族へ仕送りをする訳です。
その送金額だけでもフィリピンの国家予算に匹敵する額が世界各国の家族から送金されています。
その送金している本人は、自分が生活できる分以外のすべてをフィリピンの家族に送ります。
そのため、出稼ぎしている本人はとても質素な暮らしをしていたりもしますね。
そして、家族が幸せになるのであればと本人も幸せを感じているんです。
ただ、そこまで聞くと良い話のようなのですよね。
自分が身を粉にして働いて送金したお金がフィリピンに帰ったら一円も残っていないなんて
良くある話です。
それでもまた懲りずに送金するのが凄いんですけどね。
また、子供の誕生日は一大イベントです。
借金をしてでもパーティを開いて人をもてなしたりもする程の見栄っ張りだったりもします。
フィリピン人はとにかく明るくて陽気
これはフィリピン留学をした人達の多くが口にすることですね。
ショッピングモールのカラオケ機材を売っているところでは、常に店員がカラオケをしていたりもします。
うまい店員が歌えば普通に周りも盛り上がって楽しんでいますね。
他にも、パーティなどでゲームをする時は、幼稚園児がするようなゲームでも全力です。
日本人であれば冷めた態度で参加しそうに無いことでも、本当になんでも楽しそうにしますね。
私も、若いフィリピン人の先生と大勢でご飯を食べに行ったりすると、合コンのようなゲームが始まる時があります。
そして、罰ゲームで「女性店員の電話番号を聞いてくること」とうような指示がでるのですが、これも聞きに行くと非常にあっさりと教えてくれるのでびっくりしますよ笑
またフィリピン人は社交的なので、誰に話し掛けてもすぐに打ち解けてしまいますね。
写りが悪かったら「もう一回」と言われますけどね。
フィリピンの人たちは、裏がない限り知らない外国人に積極的に話しかけてくることはほとんどありません。
向こうから話しかけられて、誘われたりした時は裏があると考えて間違いありませんので、最大限の注意が必要です。
フィリピン人は素直
これは良いところか悪いところか分かりませんが、フィリピン人はすぐにバレそうな小学生レベルの嘘でも素直に信じてしまいます。
なので、ちょっと冗談で子供のような嘘をつく場合にも、明らかにバレやすく言わないと信じたままになって後々トラブルになることもあります。
また、笑いの沸点が低いので、日本人に言ったらバカにされるような親父ギャグや控えめな下ネタでも本気で喜んでくれますね。
例え英語でも会話を続けることが非常に簡単です。
特に、一緒に仕事をしている従業員には定期的にお菓子や食事などをあげることで、ガッチリと心を掴むことができてしまいます。
せこいかも知れませんが、フィリピン人でも特にセブの人と一緒に働く時はアメとムチは重要なポイントです。
フィリピン人はFacebookやSNSが大好き
フィリピンのソーシャルメディア利用率は世界1位、2位と言われているくらいにSNSが大好きですね。
2017年に40カ国を対象に行われたインターネット利用率の調査では日本が1日48分で最低の利用率でした。
しかし、なんとフィリピンのインターネット利用率は1日9時間29分で世界1位の数字だったそうです。
その他の利用率が高い国でブラジル、インドネシア、アルゼンチンなどが3時間30分程度なので、どれだけ利用率が高いか分かると思います。
もちろん、フィリピン留学するのであればFacebookかInstagramのどちらかを持っておくのがおすすめです。
SNSで先生と友達になっておけば、卒業後もメッセージのやり取りで英語を使うことができます。
フィリピン人は英語の能力が高い
やはり、英語が公用語になっているだけあってフィリピン人の英語力は本当に高いです。
世界中からコールセンター業務を依頼されているほどですから、ビジネスレベルの英語力がある人もたくさんいます。
また、都市部であればしっかりとした教育を受けていない層の人達でも話すのはダメでも最低限の英語は聞き取りはします。
また、たどたどしくても英語で返してくれますので、フィリピンで生活する上で最低限の英語さえ話せれば困ることは少ないです。
ただ、一般の人達は学校の先生のように日本人の発音に慣れていないので、カタカナ発音の場合は通じません。
などと、文句を言っている方の中には、自分の英語や発音に問題がある方も少なくありません。
私も何度か学校のホテルのスタッフに英語で何か要望した日本人がフロントでもめていたので間に入った経験があります。
と言われて、何があったかホテルスタッフに聞いてみると・・・
フィリピン人の残念なところ
フィリピン人の悪いところというよりも、残念なところはこれらですね。
・計算に弱い
・お金の管理や計画ができない
・勝手な判断で無かったことにする
・フィリピン人は約束を守らない
・フィリピン人は時間にルーズ
フィリピン人は計算に弱い人が多い
フィリピン人は一流と言われる大学を出ている人でも計算が非常に弱いです。
どれくらいかと言えば、フィリピン人は大人でも九九や2桁以上のちょっとした暗算は怪しい人の方が多いくらいですね。
ちなみに、仕事として働く経理でも数字に強いわけではありません。
最低でも担当者、担当者2、管理者、責任者の4段階に分けてチェックをしないと、会社の経理は安心して任せられませんね。
以前、24時まで営業しているマッサージ屋さんに22時10分に入店して90分コースをお願いしました。
レジスタッフとマッサージスタッフ2名が指で数えて相談します。
すると・・・
私も忘れていたのですが、フィリピンで24時閉店というと24時にお店を閉めるのではなくて、24時にすべて終わって帰れないとダメなんですね。
そういった計算の速さにはびっくりします。
フィリピンに人はお金や生活に計画性が無い
フィリピンの給料日は基本的に2回あります。
どうしてかというと、フィリピン人は1回の給料にしてしまうと1ヶ月経たない間にすべて使い切ってしまうからです。
しかし、月2回の給料日でも、もらった翌日には所持金が半分になっているなんてことも珍しくありません。
基本的に貯蓄という概念が無いも同然です。
銀行の口座には最低預金額と維持手数料が掛かるので、銀行口座を持っている人も少ないですね。
特に家族を支えている独身の人達は給料日の2~3日前にはお金が無くなってしまったりもします。
そして、街中のいたるところにある質屋さんに駆け込む人も少なくありません。
なので、一昔前のフィリピン留学では先生が生徒からお金を借りるなんてことが頻発していました。
しかし、最近ではよほど先生の管理がずさんな学校に行った生徒さんからしか聞きませんね。
ちなみに、私の場合は付き合いが長い人にはあげるつもりで貸します。
今でも4人ほど貸したまま帰ってきていないお金はありますが、連絡してこないのは1人だけですね。
基本的に「来月の給料で返す」ということは、6ヶ月後に返ってくれば早い方です。
15,000ペソ(約35,000円)を2年以上掛けて、最後には1,000ペソの利子を払った人もいます。
フィリピン人は勝手な判断をする
フィリピン人は一般的に言う「ホウレンソウ」ができません。
例えばお客さんから何かを頼まれたとします。
自分にとって面倒なこと
自分の許容範囲外のこと
オーナーから支持されていないこと
こういったことは相談することなく「出来ない」と言ってしまいます。
また、主に勤怠に関することでも困ることが多いですね。
例えば、遅刻や欠勤する際に一言連絡を入れてくれば良いのです。
しかし、そういった報告を事前にする人が非常に少ないですね。
これは、大学で教育を受けた先生レベルでも出来る人は多くありません。
こちらとしては連絡さえしてくれれば解雇したくないのに、何度も繰り返すので仕方なく解雇するということもありますね。
フィリピン人は約束を守らない
フィリピン人は約束を守る確率がかなり低いのも間違いありません。
もちろん、先生達などであればなんとか大丈夫なんです。
しかし、一般の業者レベルになるとかなりの確率で約束を守りません笑
業者さんが、約束の時間に来ないので「今どこにいる?」と聞いても「向かってる」としか言いません。
30分待っても来ないのでもう一度連絡すると「向かってる」と同じ返事をしてきます。
「向かってるじゃなくて、どこにいる?」と聞くと「今日はトラブルで無理になったからまた明日行く」
こういったことが本当に頻繁に起こります。
間違いなくこちらに向かってもおらず、めんどくさくなったことが簡単に推測できるパターンです。
もちろん、そんな業者にはもうこなくて良いと言います。
しかし、そんな業者が多すぎて、あまり強気でいくと頼む人が居なくなってしまうのが困りものです(泣)
ちなみに、作業の工期が守られるようなこともほぼ無く、大規模な工事になると1年~2年遅れるなんて当たり前です。
フィリピン人は時間にルーズ
フィリピン人にとって終業時間以外はあってないようなモノです。
時間を決めて待ち合わせをすれば30分遅刻なんて普通ですし、1時間でも許容範囲です。
しかし、フィリピン人が時間にルーズなことに関しては一概にそうとは言い切れません。
フィリピンに住めば分かりますが、日本と違い時間に正確な公共交通機関がありません。
年々ひどくなる渋滞や道路などのインフラも本当に酷いです。
自家用車、タクシーなどの選択肢がある私達でも難しいですので、乗り合いバスが主になる一般人は時間通りに動くことは相当難しいのは間違いありません。
最後に。フィリピンということを忘れないで下さい
他にもたくさんの良い面、悪い面がありますが、日本じはどうしても悪い面を見てしまいがちです。
しかし、留学生を含めて私達のような外国人はフィリピンにお邪魔しているんです。
フィリピンの人達からすれば・・・
彼らには彼らの習慣と時間の流れがあります。
どこの国でも同じですが、海外に出ればこちらがそれに合わせるのも大事なことです。
残念ながら日本人はアジアの人には差別的でかなりの上から目線なのが事実です。
日本人と比べてレベルが低いなどと見下すことの無いように、こちらも注意しないといけませんね。